「魂が魂を震わせる名演。」アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
魂が魂を震わせる名演。
劇場で予告編を見るたびに
涙ぐんでた作品。
ついについに鑑賞です。
技術的な理由でお蔵入りになってた
そうで。あるレビュアーさんの
書き込みを読むと、映像と音声を
同期させるための手順が
ポッカリ抜けていたそうですね。
しかし、どんなマジックを使ったの
かはわかりませんが、こうして映像
(全てなのか一部なのか?)を
観られる幸せ。関係者のみなさんの
ご苦労に感謝です。
映像は、こんなこと言ったら
アレですがYouTubeでよく見る
観客動画の繋ぎ合わせみたいな
感じです。
洗練されたアングルもなければ、
斜めになってたりで緩い。
ピントボケボケ映像もあります。
プロの作品ななか?と疑いたく
なるほどです。
しかしですよ。しかし!
空気感、熱量がダイレクトに
伝わってくるんです。
稚拙なカメラワークが故に、カメラ
が映し出す映像は会場にいる観客の
視線に等しいのでしょうか?
もし会場にいたら僕の視線の先は
この映像のようなのかも?
だから観終わったあとはLiveの後
みたいな気持ちになったの
かもしれません。
さらに目の前には本物の歌声。
アレサ・フランクリンのゴスペルは
初めて聞きました。
いや、ゴスペル自体ちゃんと聴いた
ことはないです。
(映画 天使にラブソングを 程度)
だから、細かいことはわかりません。
けど、アレサの内から滲み出て天にも
届けと伸びやかにしなやかにそして
強い歌声は彼女の祈りそのもの。
澄んだ歌声は清い主への想いか?
祈りの歌声はクリーブランド師、
聖歌隊と溶け合い、観る者の心に
ぶちあたってきます。
全身全霊と言うのはこれなのか?
震えるんです。
第二夜の最後、もう一度歌おうと
聖歌隊と一つになるアレサ。
素晴らしいクライマックス。
湧き上がる祈りの歌声は観る者の
心に一生残るでしょう。
僕はキリスト教はよくわかりません。
ゴスペルも、アレサフランクリンも。
だが、この映像は観るべきものだった。
鑑賞後にあらためて思いました。
凄いの観ました。
あ、ノリノリのミックとそうでもない
チャーリーさんか何気にツボでした。