「ムロさんのご人徳」マイ・ダディ よっちゃんイカさんの映画レビュー(感想・評価)
ムロさんのご人徳
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僕は映画を見るときにちょっと斜めから見る時がある。
この映画にしたって「あーはいはい御涙頂戴の闘病ものですか」と冒頭部分を見て思っていた。
しかし、その後物語が進むと並行して描かれていた2つの話が実は別の時間軸の話だったことがわかるところで、まずびっくりした。
そこから話に引き込まれて、最後は大号泣する。
そこまで話に引き込まれたのはムロツヨシさんの演技の素晴らしさもある。
斜めに構えてみている者も強引に物語に引き込む演技は圧巻。
特に笑いながら泣く「泣き笑い」の演技には驚嘆した。
泣く演技が下手すぎて笑ってるのか泣いてるのかわからない役者さんもたまにいるが、ムロさんのはそれではなくきちんと笑いながら泣いていて演技力の高さに舌を巻いた。
奈緒さんも素晴らしい。
全ての真実を悟った時の表情等々、出ているシーンは少ないのにしっかりと物語全体を包み込む存在感の高さで素晴らしかった。
最後に小栗旬さんがちょい役で出てきたのには驚いた。
大物がしっかりと脇を固めているのも主演のムロツヨシさんの今までのご人徳の高さが現れてるのかもしれない。
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