「ちくわカレーといえばかってに改蔵の名取羽美」マイ・ダディ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
ちくわカレーといえばかってに改蔵の名取羽美
2021年映画館観賞89作品目
10月13日(水)イオンシネマ名取
今年一番泣けました
泣ける映画です
単細胞に生まれてきて良かった
今回はちっとも笑わせてくれない全くのおふざけがない真面目な演技のムロツヨシ
走るシーンはインディーズ映画みたいだ
ムロツヨシ演じる牧師の御堂一男は家計が厳しいためガソリンスタンドでバイトをしている
8年前に妻・江津子を交通事故で亡くし中学生の娘ひかりと二人暮らし
そんなある日に娘が白血病を発症
病院で骨髄を調べたら一男とひかりは血の繋がりがないことが発覚
江津子が一男と出会う前に別れた元彼の子供だった
ひかりの病気はいちど治ったが残酷なまでに再発
今度は骨髄移植が絶対に必要
探偵に依頼しひかりの本当の父親を見つけ骨髄検査を直談判するもボコボコにされ断られる
諦めるわけにはいかない一男は江津子の元彼とその妻が営む食堂に包丁を持って押しかける
なんやかんやで骨髄移植は成功しハッピーエンド
江津子が生きていた過去と江津子がいない現在が行ったり来たりする構成
前半は特にそれが多い
こういう作りはあまり好きじゃないがこの作品はまあいいでしょう
ムロツヨシも奈緒も良かったけどやっぱりひかり役の中田乃愛が光った
笑顔のお手本
手術前の父とのやりとりが特に泣けます
スキンヘッドはナイスファイト
東宝芸能にまた新星が現れた
浜辺美波と同じ石川県出身で事務所の後輩
今後が楽しみな逸材
ドナーが見つかりひかりの彼氏が泣きじゃくるシーンにもらい泣きしてしまった
教会での出会いからとんとん拍子で結婚する展開に違和感を感じる人も多いだろう
しかし失恋の痛手から優しくしてくれる異性に激しくときめき急転直下ゴールインということはよくあることだ
その産物が自分である
あえて苦言を呈するならセックスする際に激しくベッドが軋む音はいらなかった
いい歳してウブなわけではないが流れを考えると正直興醒めした
あの場面は「ひろくんいつも避妊しないよね」と江津子が話しかけるシーンから始まった方が良かった
医者役は平成ノブシコブシのじゃない方芸人が演じたが特に下手だと思わなかった
エンドロールのあとにおまけあり