「やっぱりどうしても」マイ・ダディ 八べえさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱりどうしても
クリックして本文を読む
映画を見ている時は彼の演技に引き込まれて、心震わせながら見ていたんだけれど、時間が少し経ったところで振り返るとやはりちょっと気になるところがある。
それは娘の出自。
このことを父親が知らなかった、娘も知らなかった、母親も知らなかったということがこのドラマの大きなポイントの一つなのだけれど
そうなるためには、ムロツヨシ演じる御堂が、クズ男の元を飛び出してきた妻となる江津子と出会って程なく男女の関係にならなくてはならない。
すぐに結婚?は考えにくいし、牧師が婚前に!というのも、考えたくない。
そうなると、妊娠の月が合わないとか、そんなことが、御堂と江津子にはわかってくるのではないか。少なくとも、江津子はわかるのではないか、そう思えてならない。
普通の男性なら結婚する前、いわば「出来ちゃった結婚」「授かり婚」も珍しくはないと思うが、「牧師が?」というのは、ちょっとどうなのだろうか?
しかも、出逢って1ヶ月以内にである。
そこの点が揺らいでくると、この映画の主題がだいぶ怪しげになってくる。
そんなことを思いつかせないくらい、生きた演技をムロも娘役の女の子も江津子役の奈緒さんもしているのだけれど。ちょっと、どうだろうか。
コメントする