「王として、そして父として成長したアクアマン――海に広がる幻想的な世界観と迫力の映像が見どころです。」アクアマン 失われた王国 りこさんの映画レビュー(感想・評価)
王として、そして父として成長したアクアマン――海に広がる幻想的な世界観と迫力の映像が見どころです。
アトランティスの王となったアクアマン=アーサーは、地上と海底の平和を守るため奮闘していました。
しかし、宿敵ブラックマンタが古代の邪悪な力を手に入れ、世界を滅ぼそうと動き出します。
アーサーはかつて敵対した弟オームと手を組み、失われた王国の謎とともに壮絶な戦いに挑みます。
兄弟の絆と責任、そして王としての覚悟を描いた海洋アクション超大作です。
海に広がる王国の世界観は創造的で美しく、圧倒的なスケール感に引き込まれました。
登場する生物や建築物のデザインは、見慣れた魚や海の生き物をモチーフにしながらも独自の造形で擬人化されており、発想力に富んでいて夢を感じさせてくれます。
アクアマンの人並外れたパワーにも魅了されました。前作で対立していた弟との関係が修復され、家族としての絆を取り戻していく姿も印象的です。
そして、すっかり“父親の顔”と“国王の顔”を持つようになったアクアマンが、再び世界を救う姿はとても頼もしく、心を打たれました。
ストーリーは比較的シンプルで王道のヒーロー作品という印象です。
もう少し苦戦や葛藤の描写があっても良かったように思いますが、全体として爽快感のあるラストで、すっきりとした余韻を残しました。
何より、この迫力と美しい映像を映画館で体感できなかったことが少し残念です。
陸と海の架け橋として生きるアクアマンと、その仲間たちの今後の物語にも期待しております。
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