劇場公開日 2024年1月12日

  • 予告編を見る

「家族円満!兄弟仲良く!!悪をぶちのめす!!!」アクアマン 失われた王国 木神さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0家族円満!兄弟仲良く!!悪をぶちのめす!!!

2024年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

単純

萌える

身内を失わずキレイな嫁と王位も得てウィレム・デフォーも死なないという昨今のアメコミ映画界でもっともハッピーなヒーロー、アクアマンがカムバック。
評価の結論から言うと若干のスケールダウンとウィレムデフォーは退場するが、アクアマン特有の雰囲気は残しつつ前作で散らしてた伏線を回収し綺麗にまとめている、やはり力押しのハッピーエンドは正義。

~あらすじ~
続投の逆恨みヴィラン【ブラックマンタ】(以下マンタ)が南極で悪霊付きトライデントを手にして数か月後、大昔に廃れたはずの汚染物が海に蔓延し疫病発生。(これでウィレム退場)
アトランティスを強襲したマンタ軍がこの汚染物を生み出す太古のエネルギーを盗み出していた事で連中が犯人と断定、敵の本拠地を探るべくアクアマンは砂漠に収監した種違いの弟【オーシャン・マスター】と共に事態解決に乗り出す。

~相棒変更~
元夫ジョニー・デップとの裁判対決がもろに影響し、出番激減のアンバー・ハードから前作の宿敵だった弟のオームことパトリック・ウィルソンが大抜擢。ビブラートを効かせたシャウト、悲劇的な生い立ち、表情が表れる金属マスクとマントをたなびかせた王道アメコミデザイン等々の要素に惚れていた事もあり、今作の大活躍は大いに堪能した。印象深いシーンは砂漠に捕まっていた時は痛ましいほどガリガリだったのが海に浸かった瞬間はちきれそうなムキムキに戻った所、ワカメかよ。
前作で色々やらかしたものの、MCUで同じ立ち位置のロキと比較にならない誠実な性格と自身の罪に対し本心から反省してる態度、王の器の深さが窺える言動に絶妙な儚さをまとった振る舞いの数々にとても惹きつけられる、正直今作のキャラで一番好き。
そのせいで何かと突っかかるアクアマンがまるでDQNだったが、巨大生物が蔓延る島で地上の知識に疎い彼にデカイGを食わせたのでマジで輩、オームに溢れんばかりの幸あれ。

以上、すっかりアメコミ映画が下火になった今日この頃、DCEUもこれで一旦仕切り直しだとか。筆者はこのシリーズではアクアマンしか見ておらず、へぇそうなの位の感想だがひとまず綺麗な最終作で良かった。

木神