「テイストはSFというより「ノワール」」レミニセンス 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
テイストはSFというより「ノワール」
なんとも古めかしい映画でしょう。
逆に言うと懐かしくノスタルジーを感じました。
海面が上昇した近未来のマイアミ。
記憶変換装置(レミニセンス)の技師・ニック・バニスター(ヒュー・ジャックマン)は、
来る日も来る日も、過去に戻りたいお客を過去の記憶へと案内しています。
ある日、メイ(レベッカ・ファーガソン)という名の美しい女性が、
「鍵をなくしたので、探しに戻りたい」と現れます。
それは、運命の出会い・・・世界でひとりの大切に女性・・・でした。
愛を交わしてすぐに、メイはニックの前から姿を消します。
ここからニックは自ら、レミニセンスを操作して過去へ戻ります。
メイを探してどこまでも追って行きます。
そして並行して検察にギャング組織の正体を探るように依頼されます。
危険な男との身体を張ったアクションも見応えあります。
物語り設定が驚くほど古めかしい。
地主→麻薬組織を仕切るギャングの顔役→ギャングの私生児を生む娼婦。
→その認知問題と財産分与。
まるで中身はハンフリー・ボガートの「マルタの鷹」
私立探偵が記憶操作人に変わっただけです。
(謎の女メイの正体とその目的)
映像も懐かしい都市景観。
そんなに近未来ではない。
水没する都市マイアミ→もう近々起こり得る現実かも!
水を撥ねて走る夜行列車もノスタルジーを掻き立てます。
そしてヒュー・シャックマンの存在。
やはり存在感が際立ちます。
美しい渋い声(思わずウットリ聴き惚れ・・)
逞しい胸板にも惚れ惚れ・・・
運命の女メイ(レベッカ・ファーガソン)の美しさと、歌声の何という素晴らしさ・・・。
天使から娼婦、男を惑わすクラブ歌手と、変幻自在です。
話が過去・現在の行き来が多過ぎて、もう少し整理してテンポ良く進めたら・・・
と、思いました。
愛を信じる男・ヒュー・ジャックマンと謎の美女・レベッカ・ファーガソンが
醸し出す上質な大人の香り。
ラブストリートしては、とても素敵な映画でした。
既視感はあるけれど、それなりです。
こんばんは~。
共感コメントありがとうございます。
THE SONはヒュー様&ハンス・ジマーなので、観に行きたかったのですが、上映館が少なくて断念した覚えがあります。
配信されていますが、なかなかきっかけがなくて観れていです。
内容が、好みてはなさそうな感じなので。