「世界観は出来ているのに」レミニセンス Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
世界観は出来ているのに
ジョナサン・ローランが関わった
記憶をめぐるSFサスペンス!的な
予告編に惹かれて今週はコレだなって
感じで期待していた一作
クリストファー・ノーランの知恵をひねりながら
追いかけるように夢中になって観る映画大好きだし
インセプションもお気に入りだったのでそりゃ
楽しみになるのも仕方がありません
でどうだったかというと…
大戦が起こり世界が水没した未来の世界
人々は過去の忘れられない幸せな記憶を求め
それを見せる装置で商売をしている元軍人の
ニックとエミリーはある日尋ねてきた
美女メイの依頼を受けたところから運命が大きく
変わっていきます
…確か予告では「記憶潜入エージェント」と
ニックのことを言ってたんですが
違うじゃん…と
まあ予告編てのは得てして別ジャンルでは
ありますが
ニックはメイにぞっこんになり
エミリーに止められますがいい仲に
なっていきますがある日メイは失踪
ニックは彼女を求めて町をさまよう内
町を牛耳る地主と顧客だった女性の死を巡る
サスペンスに巻き込まれていき
そこにメイも関わっている真相が
解き明かされていきニックは混乱していきます
この記憶を辿るという装置ですが
記憶を映像化して客観的に見られるという
ものでニックが装置に入り睡眠状態(?)にある
利用者に質問で誘導して見る記憶を選びます
ただし存在しない記憶を尋ねてしまうと
「ブランク」という異常を引き起こし
脳を損傷しかねないという危険性があり
ニックはこの装置を通じて利用者の
かけがえのない記憶をいくつも知っています
他人に覗かれてしまのはどうなんでしょうw
ただその記憶ですが記憶内のその場の情報が
全部表示されるので本人が意識していたかどうか
わからない部分の情報まで出てくる事に関しては
記憶ってそういうものだっけ?という疑問が
生まれるのは確かです
記憶ってもっとあやふやなものだろうと
どうしても思ってしまいます
また登場人物が尋問を受けるシーンが
あるのですが普通に投薬とかでやってたり
いやせっかく記憶の装置あるんだからそれでやれよ
と思ってしまいました
イマイチ世界観を使い切れてない印象
ストーリーのスケールもメイ失踪の謎と
その真実はサスペンスレベルで
そんなに大きな話ではありません
まあそれ自体は別に構わないんですが
(ブレードランナーも話自体はそこまでですし)
せっかく作り込んだ世界観を
使いこなせてない感じは受けました
あとジョナサン・ローランは別に脚本参加
じゃなく製作参加レベルのようですね
レベッカ・ファーガソンは美しいし
雰囲気もいいんですけどねぇ