「記憶と痛みと生き方の選択肢」レミニセンス Fさんの映画レビュー(感想・評価)
記憶と痛みと生き方の選択肢
『WESTWORLD』で信頼抜群のリサジョイの監督作品、さすがの美しさと哀しさでした。
PRも映像の派手さを抽出しすぎていたせいか、どうやら派手な映像革命を期待して見た方は期待外れになるようですが、そもそも監督がリサジョイなので私は期待以上に大満足です。(制作にジョナサンノーランがいるからって兄弟の作風を同一視するのはどうなんでしょうか。)
取り返しのつかない痛みと苦しみを経験すると、そこから進める人と時間がかかるがいずれは進めるようになる人、そして一生かけても動けなくなる人がいます。その認識の個人差と、未来に対する選択肢の提示、キャラクターへの生き方の選ばせ方が素晴らしかった。
要所要所で普通の映画ならば"男だらけ"になりかける場面に女性が絶対にいて、嬉しく思いました。
『WESTWORLD』も含め、次の作品が楽しみです。
コメントする