「予測に反しわかりやすくて未来描写が良かった。水没しかけている街の描写、特殊効果が秀逸。」レミニセンス 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)
予測に反しわかりやすくて未来描写が良かった。水没しかけている街の描写、特殊効果が秀逸。
この映画の製作者の兄貴の作品「TENET 」が娯楽映画にもかかわらず、難解で2回映画館で見たが良くわからなかったのを思い出して、戦々恐々としてスクリーンに臨んだ。しかし結論は杞憂であった。
記憶潜入して、過去の出来事を映し出す発想も面白いし、主人公が惚れる謎の女の展開も良い。何よりもリアルで秀逸なのは温暖化か何かで水没しかけているマイアミとニューオーリンズの描写がリアルで特殊効果が良い仕事をしている。ただあんな水位で鉄道は通行不能でしょというツッコミどころはある。
ただ、悪役の麻薬犯のワルのつながり、富めるもの、地主の関係。狂人に近い自分を見失っている初老の母の位置付け、邸宅内とも思われる踊るバーみたいな場所。及び襲われた母娘の関係がよく分からないのが難点。
有料パンフ見て、各人の人間関係わかったよ、やっと。
なんか戦争もあったみたいで、描写が描き切れていないのも気になる。まあ限られた時間だから仕方ない。それから記憶媒体収めた金庫のパスワードだか・・・そりゃないだろうというユルイ理屈。
とはいえ、テンポも良く、基本的なストーリーラインはわかりやすく、近未来の「記憶潜入」装置は荒唐無稽ではあるが、面白い。総合的に満足度が高い人多いであろう。
ただ、最後20分くらい冗長かとも感じた。もっとも自分が終盤、オシッコトイレ行きたくて、行きたくて、真ん中の席で、ポップコーン食ってる奴が複数同列だったから脱出できなくて、ガマン大会と化していたためであるからそう感じたのかもしれない。