劇場公開日 2021年5月14日

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「ブルーの世界」ファーザー talismanさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ブルーの世界

2022年6月5日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

アンソニー・ホプキンスだからこその説得力と可愛らしさと矜持と悲しさ、オリビア・コールマンの美しい眼が娘の思いをよく表していた。脚本も構成も映像も良かった。

ブルーがあちこちで使われている。アンのクリアな青のブラウス、キッチンの壁の水色タイル、青のセブンチェア(クリニックにあったと思ったらフラットにも)、絵画の中のブルー、リビングの椅子やソファやクッション、寝室の壁紙、花瓶、レジ袋、ベッドリネン、タオル。どの時がどの会話が現実なのか、もやの中でわからなくなってくる。ブルーはとりとめのなさでもあれば、恐れや怒りでもあるし憂鬱でもあるんだろう。アンソニーが自分には「象の記憶力」があるんだ!という自慢が悲しかった。アンソニーの最後の台詞:葉っぱも枝もなくなっていく・・・、ママに会いたい、はとても辛かった。

アンソニーがよく聞いていたオペラのアリアもエンドロールで流れる控え目で静かなメロディーもまさにEinaudiで、優しく背中を撫でてくれた。

talisman
はなもさんのコメント
2022年6月16日

こんにちは。
 ブルー は、気がつかなかったけれど、全体的に青っぽいのは
混沌、悲しみがあったのかなぁと振り返って思い出してます。

はなも
ぷにゃぷにゃさんのコメント
2022年6月7日

ありがとうございます。
「日曜日」は絶対観ます!

ぷにゃぷにゃ
ぷにゃぷにゃさんのコメント
2022年6月6日

アンソニー・ホプキンスは本当にすごいですね。
今さらですが「帰らない日曜日」のニヴン夫人と、アンソニーの娘は、同じ女優さんでしたね!
今しがた気付きました。

ぷにゃぷにゃ
シネマディクトさんのコメント
2022年6月5日

私の父は1931年生まれで,一歳上のクリント・イーストウッドが好きでした。親子で共通のお気に入りの役者さんの映画を観るのって素敵ですねー。

シネマディクト
シネマディクトさんのコメント
2022年6月5日

とはいえ、ベルモンド楽しみですねー。毎年やってほしいです。

シネマディクト
シネマディクトさんのコメント
2022年6月5日

talismanさん、こう言う映画は我が身に置き換えてしまいますよね。私も父を亡くして母は存命ですが、なぜか父のことばかり考えてしまいます…でも生きている人に向き合わないといけないなーと思います。

シネマディクト
シネマディクトさんのコメント
2022年6月5日

talismanさん、共感&コメントありがとうございます。ブルーの使い方は気づきませんでした。talismanさんらしい、クラシック音楽についてのコメントも素敵です。

シネマディクト