「撃たれ放題」アウトポスト うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)
撃たれ放題
圧倒的不利な地形に前線基地を置く米軍に何故?の疑問が沸き上がる。
そりゃ撃たれるよ。
上から隙をついて狙い打ちだ。
そんな環境でこの位置を防衛しつつ、地元民族と交渉していく…それが任務なのだ。
この激戦区で様々な指揮官、兵士が命を散らす。
初期の指揮官は勇猛であったがそれ故に次々と倒れていく。
上からの命令も現場で弾に当たらず危険のない所から来るから、無理も平気で言ってくる。
サラリーマンと変わらない。
だが、ここでは命取りだ。
撤退前になると上手く生き残った指揮官がやってくるが、会社にいる中間管理職そのものでトイレにも行かず、指揮所に閉じ籠っている。
地元民とのトラブルも早々に解決のため機密費から金を出している。
サラリーも月1000ドルアップ…兵士の給料幾らか知らないが、死ぬリスクの高い所で10万アップしゃあ足りないと思うのは自分だけかな?
終盤、400人程のタリバン兵の猛攻を受ける。
結果として死者8名、負傷者27名と半数以上が死傷している。
昨今流行っている殺し合いゲームの様にあっさりと人が傷付き死んでいく…敵味方関係なしに。
後から前線基地の脆弱性がとか書いてあったが、一目見りゃわかるだろう
内容的には単なる戦争映画である。
政治的な意味合いも多少見受けるが過剰な感じはしない。
製作した金の出所がそうであるとしたら、比較的無意味で愚かしい戦闘に参加させられていた兵士たちの物語として鑑賞できる。
昨今アメリカがアフガニスタンから撤退、直後にアフガン兵ほタリバン兵士に追いたてられ政権も崩壊、たちまちタリバンの制圧下に置かれてしまった。
宗教、民族は違うし、グローバル化で大国が頭を抑え込むような仕組みでは一向に平和は得られないのだろう。
いつの世も、争いの元は人の欲とカネが付き物である。