「【”真実を掘り起こすな。!”突然死した裕福な父が子供達に隠して居た事。そして弟には遺産2000万ドルを、自慢の長女には100万ドルの遺産しか残さなかった訳。ミステリーサスペンスの逸品である。】」インヘリタンス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”真実を掘り起こすな。!”突然死した裕福な父が子供達に隠して居た事。そして弟には遺産2000万ドルを、自慢の長女には100万ドルの遺産しか残さなかった訳。ミステリーサスペンスの逸品である。】
ー 今作は、突っ込み処満載であるが、面白く鑑賞したミステリーサスペンス映画である。その一因には、良い人を演じるイメージがあるサイモン・ペッグの怪演が大きく効いているのである。-
■ニューヨークの政財界に絶大な影響力を持つ銀行家のアーチャー・モンローが心臓発作により急逝する。
アーチャーの遺産は妻と息子、そして娘のローレン(リリー・コリンズ)に相続された。
さらに、ローレンにはアーチャーの「真実は掘り起こすな…」という遺言と共に1本の鍵が残された。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・銀行家のアーチャー・モンローが若き時に犯していた数々の悪行。そして、彼の相棒であったモーガン・ワーナー(サイモン・ペッグ)がそれに加わっていた事。
・ローレンが渡された鍵を開けると、そこには地下牢があり、首輪を付けられた男モーガン・ワーナー(サイモン・ペッグ)が居た。
ー ここで、30年も地下牢に繋いでいた時の面倒見は誰だ!とか言わない。そこは寛容な気持ちで観たいモノである。もしかしたら、アーチャー・モンローが、せっせと面倒を見ていたかも知れないしね。-
■今作の見所は、名家に隠されていた忌まわしき事実の数々が徐々に露わになって行く過程であり、サイモン・ペッグの怪演に尽きるのである。
だって、サイモン・ペッグの印象はMIPの良い人を演じる姿じゃない?
それが、大幅な減量による肉体改造に挑み、30年地下に監禁されていた謎の男を熱演しているのである。吃驚である。
・父の意志とは違う、検事の道を歩んだローレン(リリー・コリンズ)に対する父の複雑な心が最初は良く分からないが、自分がやってきた事を考えると、弁護士になって貰いたかった気持ちは良く分かる。
■ローレンが、モーガン・ワーナーへの贖罪の念を持ち、彼の数々の要求を効いて行くシーン。サイモン・ペッグ演じるモーガン・ワーナーは、あくまでアーチャー・モンローに騙され、30年もの間、獄に繋がれた哀れな男として描かれる。
だが、ローレンが、モーガン・ワーナーを自由の身にしたときから、彼は凶悪な本性を表す。因みに彼の本名はカーソンである。
<そして、カーソンは彼を自由の地に逃がそうとした飛行士を殺害し、アーチャー・モンローの妻を人質にし、彼が長年幽閉されていた地下室に立てこもるのである。
そこで彼が、ローレンに対し言い放った驚愕の言葉。(ここは、是非映画でご確認頂きたいモノである。)
今作は、このレビューサイトでは評価が低いが、私は面白く鑑賞した作品である。>