「ラストが素晴らしい。最高のまとめ方。」AVA エヴァ marumeroさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストが素晴らしい。最高のまとめ方。
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主人公を彩る要素がとにかくゴタゴタしています。
バックストーリー、ポジション、コンフリクト、ポリシー……よく盛り込まれたなという印象です。ただ、それら自体は、良くいえば、主人公に魅力を与えていると私は感じました。人間色々ありますから、そういうのを描こうとすること自体には魅力を感じます。
しかし、一本の映画となると、ストーリーは散漫になり、サブ(サポート)キャラの機微がぼやけて、主人公に対しても共感が薄れてしまうように思います。総じて、テーマが霞んで、なんだかふわふわしたゴタゴタ感が終盤まで付いて回ります。
しかし、ラストに、私は感動しました。
「幸せな人かどうかは最後にわかるものー」から始まる最後の手紙の言葉は、それを「戯言」と言ったサイモンに当て嵌めて私は観ていました。サイモンにも、と言うべきでしょうか。これ以上はいいません。そうして、この作品がストンと私の腑に落ちたのです。最後を最高に上手くまとめたなと。
詳しくはいいませんが、ふんわりしたゴタゴタがありました。母と妹がいます。マイケルがいます。トニーもいました。デュークがいました。サイモンがいました。酒がありました。銃もありました。熱いバトルもしました。カミーユもいました。その全てを、最後の言葉は、一つの物語にまとめあげています。
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