「もっと殺し屋の顔を見たかった…」AVA エヴァ J24さんの映画レビュー(感想・評価)
もっと殺し屋の顔を見たかった…
予告でも描かれていた通りジェシカが美人殺し屋として描かれた作品。
予告で見た暗殺シーンは結構序盤でバンバン描かれており後半はどんな展開が待たれているのかワクワクしながら見ていたが後半にかけてだんだん作品が小さくなっていってしまったなというのが率直な感想である。
ジェシカ演じるエヴァは所属する組織内の何者かに命を狙われる。このタイプの作品ではよくある光景である。
エヴァを育てあげた直属の上司なのか、それとももっと身近な存在なのか。そしてここまで優秀なエージェントがなぜ命を狙われるのかハラハラさせられる。
ただそれらの描写に強い意味はなく、任務の際にターゲットを殺す直前になぜ殺されるような事をしたのか理由を聞いてしまう、いわゆる規律を破るからと言った理由で狙われているだけだ。
エヴァを狙う上司の存在も組織内でどれほどの権力者かもよく分からず最後は自らエヴァを殺しに出向き返り討ちをくらい逃げようとした挙句殺されるといった何とも情けないオチ。
エヴァ自身父親に裏切られ家族関係を奪われた暗い過去や大きな傷を負った描写も同時に描かれているのだが、このエヴァの素顔の描写が長すぎる。もっと殺し屋の顔を描いた上で彼女のフッと垣間見る素顔なんかを個人的には見たかった。
エヴァと母親の最後のシーンで人は誰しも秘密を持っておりそれを相手から無理に知る必要はないという展開が描かれていたが、要はエヴァが狙われた理由と繋げたいんだろうけど無理矢理感が拭えずあまり心に響かず。
かといって戦闘シーンが魅力あるかといえば、動きも遅く迫力感に欠ける。全体的には物足りない作品であった。
ただ個人的にジェシカの見た目が物凄くタイプな為、色んなコスチュームのジェシカを見れたのは楽しかったかな。ジェシカファンならそこは楽しめると思う。