「性格のいい暗殺者は組織から狙われがち」AVA エヴァ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
性格のいい暗殺者は組織から狙われがち
女性が主人公のアクション映画がこの上なく好きな友人がいる。スパイとか暗殺者とか、エージェントの物語。彼いわく、戦う女性は美しい!のだそうだ。
本作のエヴァ(発音的にエイヴァだった気がするけど)は暗殺者。ターゲットに殺人を依頼された理由を聞きたがるというキャラ設定だ。悪くない。
ただ、エヴァは所属する組織から狙われていくという展開。ありがちと言えばありがち。そこに母親と妹、妹の彼氏(元々はエヴァの彼氏)が絡んでくる。ここが主人公が組織から狙われるというありがちな展開とは違うポイントになるのか。それにしてもジーナ・デイヴィスよ。時の流れとはこうも人を変えるのか。彼女が出演していると聞いていなかったらわからなかったかもしれない(実際、終わった後、周りで同じような会話をしている人たちがいた)。さらにジーナ・デイヴィスだけでなく、コリン・ファレル、ジョン・マルコヴィッチが出てるんだから意外と豪華。
さて、この元彼で妹の彼氏である男が冷静に考えるとかなりのクズだ。姉が疾走したからといって妹と付き合うし、ギャンブルで多額の借金抱えるし、やめろって言われても刺激がほしいんだなんて開き直る始末。それでも妹と元彼のためにがんばるエヴァ。さらには連絡係のおじさん(師匠?)の仇も討とうとする。本当にいいヤツだな。
でも、コリン・ファレルとの最終決戦は意外とショボい。これで終わり?と感じる人も多いんじゃないか。そもそも娘の助けがなかったらもっと前の段階で終わってたぞ。弱くないか!?
ラストは組織問題と借金問題が片付いて、さぁ終わりかと思いきや、組織のボスの娘が残ってた! でもボスの娘とは決着をつけずに終わる。なんだ、こりゃ続編があるぞ。
娘とエヴァの決着を描く続編。私の友人が大喜びする内容だ(本作の感想聞いてないから楽しみにするのかどうか…)。