「【"哀しき女アサシン・・" 知性派ジェシカ・チャステインはアクションも、華麗である。今作は序章であり、シリーズ化を希望したいモノである。】」AVA エヴァ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"哀しき女アサシン・・" 知性派ジェシカ・チャステインはアクションも、華麗である。今作は序章であり、シリーズ化を希望したいモノである。】
- 近年、ジェシカ・チャステインは、知性派女優として、確たる地位を築いて来た。
世間的には、キャスリン・ビグロー監督の「ゼロ・ダーク・サーティ」が有名だが、「女神の見えざる手」で彼女が演じた頭脳明晰だが、どこか病んだロビイストの姿や「モリーズ・ゲーム」での実在する頭の切れる、敏腕闇ポーカークラブ経営者の姿は、忘れ難い。
個人的には、上記のどの作品も秀作、もしくは傑作である。
因みに、彼女の高速で、膨大な台詞をスラスラと喋る演技スキルも、凄みがあり、作品の面白さに寄与している。
ジェシカ・チャステインの魅力は、
"知的だが、笑顔を殆んど見せない蠱惑的でミステリアスな女性"
を、リアリティー溢れる抑制した演技で、観客を魅力する所だと思う・・。-
■感想
・今作品はジェシカ・チャステインの"知性派"要素にアクション俳優としての新境地を加えている。だが、激しいアクションの最中でも、どこか哀しげな表情は、それまでの出演作と変わらない。
ー 「ユダヤ人を作った動物園カ~アントニーナが愛した命」で、ポーランド人、アントニーナを演じた時は、柔和な笑顔が観れた。だが、芯の強い女性と言う点では、他の作品の役と共通している。ー
・作品のオープニングで、エヴァ(ジェシカ・チャステイン)の幼い時から、現在の哀しきアサシンになってしまった経緯が描かれる手法は、上手い。
ー 学校の成績はオールAだった可愛い少女が、父親の行いにより、アルコール中毒、薬物中毒、軍隊入隊、社会不適合者になって行く様が、高速で描かれる。ー
・エヴァの格闘シーン。取り分け、エヴァが所属している暗殺集団のボスだったデューク(ジョン・マリコビッチ)を湖に蹴落とし、新たなボスになったサイモン(コリン・ファレル)との、エヴァが投宿しているホテルでの肉弾戦は見応えがある。
ー 40代にして、あのハイキックは凄い。女優魂だろう・・。ー
・エヴァが暗殺者を殺す前に”何で殺されるの・・”と聞く理由。その理由は、明らかで、彼女が単なる殺人マシーンではないからである。
ー が、その癖が、彼女自身の身を危うくするのであるが・・。ー
・且つての恋人の前から姿を消して8年。その恋人(コモン)は今や妹の恋人であるが、カードゲームに嵌り、多額の借金を抱える中、残された母と妹たちを海外に逃がそうとするエヴァ・・。
<今作品の作りは、ジェシカ自身が製作に加わっている事も関係していると思われるが、伏線を張りまくった序章である。
”さあ、これからの展開に期待しなさいよ・・”とジェシカが言っているようである。
”「ジョン・ウイック」のように、シリーズ化されないかなあ・・”と、一ジェシカファンとしては、願っているのである。>
NOBUさんへ
終わり方は、完全に「To Be Continued」の様式にはまってますからねw
親分の異母兄妹が共に残ってるんで、続編の魂胆は見え見えですが、チャスティンでシリーズ化するなら、女詐欺師のコンゲームの方が良いですw