「【本の”ラビリンスワールド”に自ら身を嬉々として投じた人々。本好きには、興味津々のドキュメンタリー。ビル・ゲイツさん、お金の使い方、分かってるなあ・・。】」ブックセラーズ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【本の”ラビリンスワールド”に自ら身を嬉々として投じた人々。本好きには、興味津々のドキュメンタリー。ビル・ゲイツさん、お金の使い方、分かってるなあ・・。】
ー 今作に登場するブックハンターたちは、ブックディーラーであったり、古書店主であったり、個人コレクターであったり・・。だが、皆、本をビジネスとして扱いつつも、本への愛情が半端ない人たちである。
彼らが、本に対して語る時の、生き生きとした表情と言ったら・・。ー
■感想
1.今作は、本を愛してやまない人達が多数登場し、本への想いを語るが、一方では電子書籍の流通に危惧を抱いていたり、ネットで”簡単に”希少本”が変える状況を嘆いていたりもする。
ー アナログだと言われればそうだが、矢張り本は自ら本屋へ出向き、数ある本棚の中から面白そうな本を探すのが、正当であると思いたい・・。ー
2.今作で扱われる本は、多種多様で、
・モロッコ革(マロカン)、子牛のなめし革(ヴォー)で装丁された数々の革装本であったり、
・「不思議の国のアリス」の手稿本であったり、
・ジャンキーなマガジンであったり、
・”白鯨”の初版本であったり、
・署名人のサイン本であったり、
・”華麗なるギャツビー”の装丁付きの本であったり、様々である。
そして、時流によって様々な本の値段が変わる事などを、観る側は知るのである。
3.ナチスや、毛沢東による焚書のシーン。
一昔前までは、女性がブックセラーの世界に入る込めなかった事も描かれる。
ー 本を燃やすとは実に愚かな行為である。けれど、文化の精神は燃やされないぞ!と思う。ー
4.絵画のオークションのシーンは偶に観るが、本のオークションの風景は鹿島茂氏の幾つかの著作で読んだことはあったが、映像では初めて観た。
そして、ビル・ゲイツがレオナルド・ダ・ヴィンチのレスター手稿を、史上最高額の二千八百万ドル!で競り落とすシーンも・・。
<上記に記したように、一部の人は本の電子化により、紙の本が無くなることを危惧している。
だが、一方では”本は生き残る!”と明るい顔で、主張する若い女性ブックセラーの言葉も紹介される。
いずれにしても、本好きには夢心地の時間であった。>
今朝、NOBUさんに頂いたコメント、記念すべき100投目でした♪
それが、こんな嬉しいお褒めの言葉で益々の記念になりました。
ありがとうございます^ ^
「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」観ていないです〜。
ウン十年ぶりに映画館詣でを再開してから、まだ3ヶ月なので、21世紀に入ってからの作品は昨年のものまではほとんど観ていませんw(こんな短期間に100通ものコメントを頂戴し、感謝するばかりです。中でもNOBUさんは最多プレイヤーで大感謝です〜)
VODで観られるようなので、いずれ鑑賞してみますね♪