劇場公開日 2021年2月11日

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「どうしても映画と比較してしまうが」マシュー・ボーン IN CINEMA 赤い靴 ありきたりな女さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0どうしても映画と比較してしまうが

2021年2月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

物語のメリハリというか、どのシーンに尺をどのくらい使うのかという点では映画の方が良かった気がする。
劇中劇のシーンは、映画版だとテクニカラー!色彩!トリック!と当時の映像技術で出来得ること全てを詰め込んで、とにかく面白いなあとワクワクするような感じ。

一方で今回のマシュー・ボーン版は引き算の美しさを感じた。
赤い靴とドレス以外は、背景は真っ白にアンサンブルは黒と色彩を削ぎ落として赤が引き立っていた。
最新技術としてプロジェクションマッピングも活用して、空間の制約がある中で場面展開に違和感がないどころか、どこか知らない所に連れてってもらえるような面白さもあった。
照明、舞台美術、衣装のセンスが良すぎて本当に洗練されていて、映画とは全く別の感覚。

ダンスはバレエ要素だけでなくて、結構アクロバティックな印象があり、ダンサーさんも踊るのが大変なのではないかなと。他のバレエ団の方と比べて、割としっかりした体型で筋肉質な身体なのかなと思ったけれど、そういう身体でないと踊りきれないのかも。

ありきたりな女