ローズメイカー 奇跡のバラのレビュー・感想・評価
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バラバラバラのバラづくし
これなんで松竹配給なのかと思って見たんだけど、見たら納得した。なんか松竹が好きそうな人情話だった。
わたしもそれなりにバラ好きなので、タイトルを見てこれはとなって出かけたんだけど、実際にたくさんのバラをスクリーンで眺められたのは幸せ。でもそれだけではなく、思ってた以上にストーリーも面白かった。
潰れそうなバラ園の経営者と、社会復帰に向けて就業した素人3人が、最初は気も合わずバラバラなんだけど(バラだけに!)、犯罪スレスレの行為や(いや完全にクロなんだけど)バラの押し売りなどを通じて、バラを育てることの大変さと喜びを分かち合っていく。そしてアクシデントの末、いよいよという時に奇跡が起きるお話。
え、ちょっと都合良すぎない? というところもないではないのだけど、ほろっとさせられるハートウォーミングなラストもあって、なかなか良い映画でした。
気軽にハッピーに
他の人のレビューを読んで、観るのを躊躇しましたが、観て良かったです。
身近な感じの人達が、少しだけ頑張る感じなので、とても気軽に観れました。
ほっこりしたい人向け。
薔薇の品種改良って時間をかけたギャンブルなんだね。
やっぱり人生に花は必要なのだ
エヴの営むバラ園の再生と、前科者のフレッドの再生とを上手にシンクロさせてヒューマンドラマに仕上げた秀作である。
人生は出逢いと別れの連続だ。そして往々にして人の予測を裏切る。最悪と思われた出逢いが人生で最良の出逢いとなることもある。本作品のエヴとフレッドの出逢いがまさにそれだが、フランス映画らしく互いの人権を尊重しつつ、駆け引きもありつつという微妙なバランスの上で物語が進んでいく。フレッドが必ずしも根っからの悪人ではなく、エヴが必ずしも善人ではないところがいい。もしエヴが純朴な善人だったら、見るからに悪党のフレッドを受け入れることはなかっただろうし、その鼻面をつかまえて引きずり回すような展開にもならなかったと思う。
バラ園といえども金融資本主義の利益優先の流れに与しない訳にはいかず、何度も訪れた経営危機を乗り越えてきたエヴは、優しそうな外見とは裏腹に、海千山千の強者(つわもの)なのだ。きれいごとよりもリアリティを追求したフランス映画らしいストーリーは意外にスリリングで、目の離せない展開にワクワクしながら鑑賞できた。俳優陣は知らない人ばかりだったが、みんな文句なく達者だ。
ベタなシーンもあったが、それぞれが思い切りよく短くされていてくどくない。テンポがいいのだ。ラストの花言葉によるメッセージも洒落ている。挿入されたビバルディの四季は何度聞いても名曲だ。
以前から、人生にそれほど花は必要なのだろうかと疑問に思っていたが、本作品をきっかけに来し方行く末を見渡せば、人生の節目節目で梅があり、桜があり、躑躅(つつじ)があり、紫陽花(あじさい)があり、向日葵(ひまわり)があり、菊があり、曼珠沙華(まんじゅしゃげ=彼岸花、サンスクリットでマンジュシャカ)があった。もちろん薔薇(ばら)もあった。やっぱり人生に花は必要なのだ。
バラしてはいけない秘密を残し・・・。
巨大なライバル企業が現れたことから資金難になり、閉園寸前となったバラ園を復活させるべく動き出す園長エヴと助手のヴェラだったが・・・
雇えたのは訳アリの3人。経歴も性格もみな薔・・・いや、バラバラな登場人物達。前途多難なバラ園復活作戦が始まるのだった。
前半は意外にもコメディ全開な展開。高性能グラサンとケーブル両端持ち、不意打ちの「全部バラすぞ!」は笑ってしまった(勿論狙ってないだろうけど。。)
対して後半は期待通りのホッコリ展開。共にいれば不思議と皆可愛らしく見えてくる。困難があっても花咲くまで育て上げることが大切ですよね。花も、そして・・・ね。
その他にも、フレッドの行動の数々や、エヴに語りかけるような薔薇の描写、お互いがお互いを決して見捨てなかった5人の成長物語に、涙が溢れそうになった良作だった。
・・・まぁでも、よくよく考えりゃこの結末を迎えることができたのは、確かに皆の努力のお陰ではあるが、それ以前に・・・。。。
・・・うん、それは忘れましょう!!
エンディング曲もとても良かった。
人を育てることとバラを育てることがパラレルであることを描いた、心温...
人を育てることとバラを育てることがパラレルであることを描いた、心温まる映画。従業員の過去の犯罪などに怖じけず、ちょっと意固地なキャラクターなどは、フランスっぽい。お墓の前で流れた歌など、フランスには花の歌がたくさんあるだろうことを思う。翻訳にニュアンスが十分現れてなかったけど、フランス語の台詞のニュアンスもよかった。
ツッコミ処が多くて感動できず
ま、エンタメ的人情ドラマですから
シビアに見るものではなく、
気楽にほっこり楽しみたい方に
におすすめでしょうかね?
やっぱね、なんだろね?
最初のアレは老舗バラ園としては
あまりにも稚拙な話だよなー。
窮鼠猫をナントカと言うにはチープ。
ちょっと、、、イヤ、、かなり引く。
フランスのお国柄なんだろか?
あの安易な方法を良しとしちゃうのは。
で、その後何もなかったように進むのに
違和感。
クライマックスは好きですよ。
上がる着地です。
だけど、そこに持っていくなら
その要因たる描写を厚く厚くしないと。
最初にチープな対策。
クライマックスにつながる過程の
描写がチープでは盛り上がるものも
盛り上がらないんです。
終始画面に綺麗な薔薇があるのは
とってもも良かったけど、
お話としてはお粗末だったかな。
残念です。
ナタリー·フロが観たくて。
以前『大統領の料理人』を観て他の作品が観たくて待ってました(笑)
ストーリーは物足りない感じはしたけど…
シェフの様な男前な感じも有りの遠回しの優しい感じで料理人&薔薇の両方共ホンマもんの職人堅気さが良かった。
香水の職人になる俳優さんも可愛らしい女優さんも脇を固める俳優さんも良かった。
ほっこりする作品でした。
やっと映画館に行ける幸せ…。この映画も良かったです。
今年59本目(合計125本目)。
大阪市、条件付き(平日のみ21時、土日はミニシアターのみ)ですが解放されました。
この幸せを大切にして、またwithコロナで「うつらない、うつさない」を大切にしていかなければ…と思いました。
さて、こちらの映画。タイトルからもう「新種のバラを作る」ということが明らかですね(フランス映画です)。多くの方が書かれている通り、いたるところバラが描写されているほか、バラに関する色々なうんちく・トリビアがちりばめられていたり、花言葉にまつわるエピソードもあり…どうなのでじょう…女性の観客の方向けなのかな…とは思ったものの、男性の私が見ても十分に楽しめました。
多くの方が書かれていた通り、他人の財産を盗む行為(バラ農園に侵入する行為)は正直賛否両論でしょうね…(あってもなくても、理論上お話は成立しうる)。ただ、支離滅裂ではないですし、そのくらいは…とは思います(さすがに突然アクションものになったらアレですが…)。
フランス映画という事情から、色々発展していく話題もあり(調香に関することなど)、かなり内容は多岐にわたります。バラのお話だけでなく、香水に関することや花言葉に至るまで色々。史実に基づく映画ではないようですが、こういう学術的な内容は好き。
採点は下記を加味して5.0(フルスコア)にしました。
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(減点0.1) 字幕の中で、バラの植え方や遺伝子に関する話にまで発展しますが「顕性・潜性」という表現が登場します。今はこの言い方ですが、古い方(私もそうです)だと「優勢・劣勢の法則」で習った方も多いのではないか…と思います。
ここはかっこ書きで両方併記する方でも良かったのかな…とは思います。
(加点0.1) 大阪ステーショ○シネマさん、いつも始まる前は映画の予告やCMなどが流れるのですが、この映画を見に行ったときには、バラをはじめとする植物の肥料のメーカーさんのCMが流れていました。普段目にするCMではなく(少なくともいつも出てこない)、これは気が利いたなぁ…と思いました。こういう「細かいところ」は好きです。
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何かを“育てる”ことの難しさ
バラも人も、なんであれ育てるって時間がかかるし根気のいること。
倒産寸前のバラ農家と社会復帰しようとする者たちの再生と成長を描いたヒューマンストーリー。
ストーリー的にはある程度想像できるものの分かりやすくよく出来ていた。
まぁ、雑と言えば雑だけど、100分で纏めるとなるとこんなものなのかな。
親に捨てられ、褒められたこともなかったフレッドが、エヴに才能を見つけてもらい新たな人生を切り開いていく。王道だけど、感動的だよね。
主人公エヴのセリフの中にも素晴らしい言葉が沢山散りばめられていて終始穏やかに鑑賞できた。
それにしても、薔薇をはじめとするもの(花や野菜)を作るのって本当に大変なんだと痛感。今まで何気なく花屋で買っていた薔薇も、本作を通して生産者たちの苦労を知ると大切に扱わないとって思う。いい意味で見る目が変わるというか、私にとっては新たな発見だった。
細かいことは気にしなかったら最高に楽しめる温かいフランス映画です。
おしゃれな画面と軽妙な脚本
スクリーンから薔薇の香りがしてきそうな、鮮やかな色彩がよかった。
画面のどこかに、8割方薔薇が映っているのがおしゃれ。
薔薇作りだけが取り柄の主人公が、助手や前科者たち素人との凸凹5名で困難を乗り切るコメディであり、同時に「各々の居場所を作る」ファミリー話でもあります。
やっぱ誰でも「自分を認めてくれる」ことが力になるんですよね……
ってあたりを軽妙に、清涼感のあるさらりと嫌味ない見せ方もよく。
対比としてライバルのラマルゼル社の社長を配置したり、新種の薔薇作りが本作のメインテーマではないので、ラストのコンテスト結果はサラリと済ませていたりしたの上手い脚本だなあ、と感心しながら拝見しました。
難をいえば、信頼関係の構築が徐々に成立していくため、「わかりやすいきっかけ」がないってあたりか。
あと、手段を選ばない主人公の性格のせいで、物語に入りにくいかも。
窃盗はいかん。
最初の犯罪?が残念
予告編が面白そうなのとレビューの評価も高かったので期待して見てきました。
フランス映画らしいウィットに溢れた佳作です。
経営難が続くバラ園の二代目経営者エヴと職業訓練所から賃金格安労働者として派遣された3人の素人が織りなす悲喜交々。
バラに人生の全てを賭けた父の後を継いだエヴのバラに接する真摯な仕事ぶりに徐々に影響を受けていく素人三人組。
次々と苦難は続きますが、倒産寸前の崖っぷちの彼らの起死回生の策は成功するのか。という感じの作品。
気になったのは最初の貴重なバラの交配用の花粉を手に入れる為に犯罪(?)らしき事を画策するところ。
コンクールに勝つ為とはいえ商売仇のバラ園に忍び込み窃盗犯罪を犯すのは微妙な気がしました。
そこさえ気にしなければ心温まる人生賛歌の物語なのでラストは豊かな気持ちになります。
あなたの家はここだから
薔薇に包まれる至福の時間。
香りが漂ってきそうな、濃厚な映像。
人はひとりじゃない
だれかに支えられている
助けを求めてもいいんだよ
そんなメッセージが聞こえてきそう
エンディングがまた素敵。
花言葉がこんなに、洒落た演出で登場するなんて!
心が豊かになる時間をありがとう~
素敵な作品!満足度はかなり高め!
逆境を乗り越えるサクセスストーリーに加え面白いシーンもあり。
感動や笑いが満載の良作!
父から引き継いだバラ園を細々と営む子供がいないエヴ。
破綻寸前のバラ園に訳あって働く事になった素人3人集。
その中に窃盗歴のあるフレッドが。
破綻を乗り越える為、新種の薔薇を作ってコンテストで優勝を狙うストーリー。
なかなか上手く新種のバラが出来ない中、大手のバラ園から買収される窮地に。
多くの挫折の中、窃盗歴のあるフレッドの隠れた才能により予想外の展開に面白さが倍増。
エヴが頑固なオバサンなんだけど、子供がいない為か素人3人に対して優しい母親の様な表現がとても素晴らしい。
観賞中に気が付いたんだけど、ほぼ全てのシーンに薔薇が出演(笑)
一輪挿しの薔薇だったり、窓に反射する薔薇だったり。
それが解ってからスクリーンの中から薔薇を探す作業が始まってしまう事に(笑)
劇場内に薔薇の香りがする錯覚に陥る程、綺麗な薔薇が盛り沢山。
後半の薔薇のコンテストのシーンも嫌味が無くてとても良いシーン。
最後の花言葉の本に挟まれた押し花のメッセージに涙が止まりません。
窃盗歴のあるフレッドの成長物語も本作の見所だった感じで新しい職場での成長を応援したくなります。
薔薇の交配のレクチャーがとても解りやすくて笑えました( ´∀`)
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