「親近感があった。」ミナリ 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
親近感があった。
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1980年代。アメリカ南部。韓国人移民。
全く接点がないはずなのに、
夢見る夫。
呆れ疲れ果てる妻。
どこでも無邪気な可愛い子どもたち。
口の悪いお母さん。
どこにでもある家族環境にとても親近感が湧いた。
特に漫画家と言う職業柄、
畑に生き甲斐を見出して周りの意見を聞かず
自分の力だけで何とかしようとする夫に感情移入しました。
周りを全く信じないのではなくて、
自分の力で家族を守りたいんだよな!分かるぞ!と
分かってやってよ奥さんと思いながら観てたので、
川辺に根付くミナリと、ダウンジングに頼るところから
始める夫の隣にいる妻を観てとても安堵しました。
家族4人でも完成してるんだけど微妙なバランスの所に
口の悪い空気を読まないおばあちゃんがいる事で
フッとみんなの肩の力が抜ける感じが良かった。
映画を観てる時は息子がおばあちゃんに嫌いだの臭いだの
言う事に、そんな事言ってやらんとってくれよと思ってた
けど、思ってる事を口に出来る相手はおばあちゃんしか
いなくて、それこそがおばあちゃんのいる意味なんだなと
思ったら2人の関係性がとても愛らしく思えました。
観てて僕も頑張ろうと思える映画でした。
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