「要素が多すぎる」仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ 思いついたら変えますさんの映画レビュー(感想・評価)
要素が多すぎる
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この映画は現役ライダーの活躍と、前作ライダーたちの後日談と、初代ライダーの回顧&ファンサービスと、ゲストライダーの焦燥&葛藤と、新幹線に絡めた昭和の原風景&時代の移り変わりと、家族の絆と、約束を守ろうという教育要素と、世界崩壊の危機と、悪魔に支配された未来のディストピア風景と、歴代ライダーの顔見せをいっぺんにやろうとした無茶な映画です。色んなおかずを詰めようとしたらちょっぴりずつしか入らなかったお弁当箱とでも言うんでしょうか。一個一個は光る要素があるのですが、全部の掘り下げが中途半端でした。
仮面ライダーシリーズが50周年とのことで、やりたい事が増えたのはわかりますがそこは取捨選択しないと…
例えば今回セールスポイントのひとつになっている藤岡真威人さんの本郷猛ですが、確かに所作の端々が藤岡弘、さんそのもので昭和ライダー好きなぼくは「うおお?!」ってなったし、ひさびさにギャグキャラ扱いされてないシリアスなショッカーも「うんうん!涙」って気持ちな一方、「でもそれ以前にショッカーと1号要素、ストーリー上余計だよね…」って気持ちにもなるという…。だってさ、(観た人向けの話だけど)ぶっちゃけディアブロが直接龍之介に悪事をさせた方が話としてスマートじゃない?
最後に決め手となるスタンプが何の関係もないゼロワンというのも謎。だったら1号もセンチュリーも我慢して、令和3代ライダーの話でもしたほうがまとまり良かったのでは??
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