「ミニマム」仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
ミニマム
ここ最近の仮面ライダー映画は良くも悪くもお祭り感が凄かったです。久々にライダー映画に帰還した「平成Forever」や「Over Quartzer」などの暴れっぷりはとにかく楽しく身を任せれていたのですが、それ以降の作品のお祭り感はコレジャナイ感が否めませんでした。「REAL×TIME」での役者が生身でアクションするのは個人的に楽しんだので、新たな兆しが見えるかなーと思っていましたが…
今作、正直スケールは大きくないですし、50周年に期待して観に行くと肩透かしを食らってしまうような出来でした。100年後のライダーだったり、富士山が大爆発したりと、やってることは派手なのにどうしても地味。
いつも通りライダーはたくさん出てきますが、クローンという形での登場です。ラインナップは〜0周年を集めたような感じです。各ライダーの個性を活かしてくれれば良かったのになんだか雑に終わらせてしまうのもなんだかなぁ…。エターナルや王蛇など、久々に観るライダー達も敵としての出演、それもやられ方も雑と、どうしてしまったのか仮面ライダーというものでした。
役者陣の演技もリバイス側は仕方ないとして、セイバー側の成長が強く見られなかったのが残念です。なぜか頼りない…。
古田新太さんと中尾明慶さんが仮面ライダーに変身するシーンは興奮しました。来年以降、西島秀俊さん、中村倫也さん、池松壮亮さんと豪華な俳優陣がライダーになってくれるという喜びを唐突に持ってきてくれて感謝です。2人のシンクロした声もとてもカッコよかったです。ここだけは手放しで褒めれる場面です。
来年の夏映画、正統派のライダー映画に戻りつつも、面白いと唸らせるような作品に仕上がれば良いなと思っています。
鑑賞日 12/27
鑑賞時間 14:05〜15:50
座席 H-8