劇場公開日 2021年12月17日

  • 予告編を見る

「この後の50年を変えたいなら…」仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ ryo-gaさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0この後の50年を変えたいなら…

2021年12月17日
iPhoneアプリから投稿

あくまでも個人の感想として。

いや〜、残念。
昨年の「REAL×TIME」は面白かったのに。
今年は映画というにはあまりにもお粗末な出来となってしまった…。

『東映特撮はMCUにはなれない』

鑑賞中にずっと思ってしまった。

もちろん、好きな要素はある。
夏の劇場版では本編なんでどうでも良くなるくらい「リバイス」の短編にワクワクした。
主人公を演じる前田さんのキレと堂々たる貫禄は、「もう最終回迎えたっけ?」と思うくらい。
バイスの木村さんのうざ可愛いキャラ作りも申し分ない。
センチュリーの見事なデザイン、素晴らしいアクションクルー、豪華な声優陣など、最高の食材が揃ったのにできた料理ときたら…。

はっきり言って脚本の破綻が1番の原因だろう。
毛利氏の脚本でスッキリしたことがないのをおいといたとして、これは誰の責任だろう?
短いスケジュールで完成を急ぐ制作体制か?
無茶な要求をするプロデューサーか?
いや、どっちもか…。

本気でこの先の50年を変えたいなら、
『しっかりと"物語"を描くとはどういうことか』
を問い直した方がいいのではないか?

素人が偉そうなことを言い過ぎるかもしれないが、
やっぱり仮面ライダーが大好きで追い続けているファンとしては、悔しくて仕方がない。

海の向こうでは、MCUがアカデミー賞に食い込むほどの躍進を遂げているのに。
日本の特撮界を引っ張る東映がこれで良いのだろうか…。

「予算も規模も、求められるものも違うから」と言われればそうだが、日本のヒーローはこんなものじゃないはずだ。

優秀なスタッフも恵まれた環境も、十分な歴史と遺産もある。

世界に誇れるような、作品を観せてほしい。
約束してくれ…。

重役