テスラ エジソンが恐れた天才のレビュー・感想・評価
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変化球の演出は賛否あるだろうが、悲運の天才の後半生を伝える意欲作
昨年6月公開の「エジソンズ・ゲーム」から1年たたずして、またもテスラとエジソンによる交流VS直流の“電流戦争”を扱った映画が封切られた。先行作はエジソンの人生を軸に、そして本作はもちろんテスラを軸に描いているので、両方を観ると当時の出来事がより立体的に把握できる。
監督・脚本のマイケル・アルメレイダは、テスラの人生を劇映画化するにあたり、当時を忠実に再現する正攻法の伝記ドラマにはせず、テスラ役のイーサン・ホークに当時の写真を写しただけのスクリーンの前で舞台劇のように演じさせたり、テスラ死去から40年も後のヒット曲(ティアーズ・フォー・フィアーズの「ルール・ザ・ワールド」)を歌わせたりと、変化球の演出を随所に組み込んでいる。テスラの実験精神の継承、夢想家の実現しなかったビジョンといった解釈もできようが、限られた予算でアート感を出す苦肉の策のようでもあり、評価は分かれるだろう。
テスラがあの世から現代を見ることができたなら、かの天才を敬愛する起業家イーロン・マスクがテスラの名を冠した電気自動車を世界中に走らせ、別の会社で宇宙ロケットを飛ばし、衛星インターネットで地上にあまねく通信ネットワークをつなげ、世界一の資産家になったことに複雑な思いでいるはずだ。電気工学分野でエジソンをもしのぐ発明の才があったテスラが、もしビジネス面で忠実に支えるパートナーと出会っていたら、さらに多くの優れた新技術を実現できていただろうにと、本作を観て思わずにはいられない。
長かった。
今まで観た中で2番めに長かった。
(1番目は『ヴァチカン美術館4K3D 天国への入り口』)
映画にした意味がわからない。
40ページくらいの短編小説でいいんじゃないだろうか。
イーサン・ホークじゃなかったら成り立たなかっただろうな。
なのでイーサン・ホークに星1つ。
映画.comもYahoo映画も評価低すぎです
両サイト共にレビューがボロクソですが、それほどひどくもなく、まあ3点の標準点でいいでしょう。悪口は①脚本がひどい②演出過剰で意味わからず、ですがお話が訳わからなくて演出がひどい作品なんて山ほどあります。
Rotten Tomatoesの加重平均は67点で「リスキーな挑戦の全てが成功しているわけではない。しかし、イーサン・ホークの演技を堪能できることを思えば、そうした欠点にも寛容になれるだろう」が妥当な評価です。
確かに単純な話を敢えて分かりずらくする過剰演出とまとまりのない脚本ではありますが、1点2点のレベルではありません。
全体に陰鬱なので、かったるいのは確かですけど。だから3点。
【イーロン・マスクもビックリの、ニコラ・テスラの半生を描いた作品。テスラが、経営センスのある人物と出会っていれば、多数の特許を取得しながらも寂しき晩年を迎える事はなかったのではないかな。】
ー 今作は「エジソンズ・ゲーム」を面白く鑑賞していた事もあり、劇場で観るのを楽しみにしていた。だが、先にこの作品を鑑賞されたこの映画サイトで私がチェック&時折コメントの遣り取りをさせて頂き、且つ信頼させていただいているレビュアーの方から、珍しく”余り面白くないですよ・・。”とコメントを頂き、観賞を見送った作品である。(この方は殆どの映画を肯定的に捉えたレビューを書かれる方なので、良く覚えている。)
で、配信で手元にフライヤーを置きながら、観賞したのだが、確かにこの作品は、制御し切れない稲妻の様に、話があちこちに飛ぶし、重要なポイント(例えば、シカゴ万博でのエジソンとの”交流VS直流”)なども、サラッと一時はテスラと恋仲になった実業家の娘アンの語りで済まされてしまうのである。-
◆感想
・だが、良く観ればこの作品はユーモラス要素を盛り込み、(なんと!テスラに扮したイーサン・ホークが、真面目な顔で、”ティアーズ・フォー・フィアーズ”の名曲”Everybody Wants To Rule The Worl
d"をマイクの前で渋い声で熱唱していたりする。歌詞もガチンコで見事に合っている!)且つ、シリアスな点はあくまでシリアスに描いている実験度合いの高い、チャレンジングな伝記映画なのである。
<日本には、且つて日本の発明王と言われた豊田佐吉という方がいた。
この方は貧しき家の育ちで苦労して機織りする母の姿を見て、幼き頃から織機の開発にのめり込み、最終的には”G型自動織機”という、人の手を介さずに布を自動で織る織機を発明した。
だが、この方は終生、開発一筋に生き、経営はその道に長けた者に任せたのである。
その会社は、今では世界に冠する日本を代表する会社となっている。
今作を観て思うのは、テスラが、経営センスのある人物と出会えなかった事が、交流による電力供給の仕組みを考案し、その後も発電機、モーター、ラジオ、点火プラグなどを発明し、多数の特許を取得しながら、寂しき晩年を迎えたのだろうなあ、と思った作品である。>
彼の行動エネルギーの源
彼の行動のエネルギー源は、常に将来を見据えることにあったのだと思いました。
評論子は。
<映画のことば>
テスラは常に先を見据え、未来に自分を投影しました。
彼の志は、高すぎたのでしょうか。
私たちが住む世界は、テスラが夢見たものかも知れません。
アイスクリーム
アン・モルガンを語り手にしてテスラの人生がかたられる。伝記物としては異色で、こんな事はありませんでしたが、と語るので細かいところはどこまでが真実やら。エジソンズゲームではやはりエジソンに肩入れしてみたがこの映画ではもちろんテスラを応援!いずれにしても天才とやらは中々に生きて行くのが大変そうだ。場面場面でチープになったりするのはワザと?後半はなんだか駆け足であー歌も歌っちゃう!それなりに俳優さん達が好きだったので良かった
もっと踏み込んだ話はしないの
ジョブズとテスラは自分の尊敬する二大巨塔。
分かりやすい作りになってるが、戦中の実験とかは流石に映画にできないのかな?
功績はもっと評価されるべき。
あまり品性(知性)のよろしくない私にとって、アート系の作風で苦手な映画でした。骨子がわかりやすい映画じゃなきゃ。
劇場で観た『エジソンズゲーム』が、かなり地味~ぃで退屈な作品で、あまり満足できませんでした。
よくも悪くも、もっとセンセーショナルな展開を期待していたのですが。
なので、こちらはどうかと思い鑑賞してみました。タイトルが煽情的なので期待をして。
なんたって『エジソンが恐れた天才』ですよ!あのエジソンが恐れたテスラの物語ですよ!
私は判官贔屓体質なのでテスラに肩入れしています。
ですが、こちらの作品でも、変人っぷりが際立っている人で感情移入しづらかったです。
発明以外では、もっと素直に感情の起伏を見せる人として描いてくれればわかりやすかったのに。
(ふつーじゃないから天才なのか…)
中盤あたりのパーティー会場でのエジソンとの“攻防?”は面白かったですけれど。
あれをもっと全編にわたって描いてほしかったの。
エジソンを徹底してイヤなヤツ(トーマス・アルバさん、ごめんなさい!)として描いてくれればわかりやすかったのに。
ちなみに、トーマス・アルバって誰?を知ったのは、筋肉少女帯の名曲「機械」なんですね。
「二コラ・テスラ…トーマス・アルバ…フランツ・アントン・メスメル…ウィルヘルム・ライヒ…コナン・ドイル…」ですよね!←わかる人だけわかればいい
要するに何とかと何とかは紙一重ってことですね。
ただ、主役のイーサン・ホークはドハマりのキャスティングだったと思います。
面影がテスラと瓜二つです。
して、あれぇ?どこかで見たことのある人だぞ…と思って調べてみると、なんとあの『マグニフィセント・セブン』のグッドナイト・ロビショーじゃぁないですかぁ!大好きな映画の大好きなキャラクターだよ!
作品自体は狂言回しのアンの語りによって、絵面と台詞にこだわったアートな作風を中心に進んでいました。
やはりアート系の作風が不得意な私にとっては退屈な作品でした。←それってあなたの感想ですよね?
そうだよ!私の素直な感想だよ!
アート系がダメって言ってるわけじゃないの!私みたいなおバカ系な観客は置いてけぼりが苦手だって言ってるの!
映画なんて楽しんで、楽しませてナンボのもんじゃないですか!
哲学的な絵面とか、思わせぶりな台詞なんてクソくらえ(ピー)ですよ!
物語の骨子くらいは下世話なド庶民でも、ストレートにわかる作品にしてほしいの!
ぐっと心掴んで離さない映画にしてほしいの!
せっかく確執系の題材なんだから、そこは徹底して面白く見せてほしかったの!
ちょっとくらいエンタメに振ってくれてもいいじゃない!骨子くらいはわかりやすく作ってほしいじゃない!
なら観るなって?
だって、タイトルがやっぱり煽情的じゃない!あまり品性のよろしくない私は、ころっと騙されるじゃない!
タイトルに騙されるじゃない!
あの『バリゾーゴン』のキャッチコピーみたいに!←それはちょっと言い過ぎ(笑)
何をひとりで怒ってんだよ!
ちょっとクールダウンね。(要するにいつもの閑話休題ってところね)
はい、リセットしました…(早っ!)
もうね、私レベルでは『メガシャーク』シリーズあたりを「ヒャッホー!」とか言いながら、頭バカにして鑑賞するのが相応しいと思いましたね。つくづくと…
なのでアマプラでの次回鑑賞ターゲット作品は、素直に王道の『007/ノー・タイム・トゥー・ダイ』か、ちょっと変化球で『デッドトリガー』を予定に入れておきたいな。
アート系苦手。
十兵衛、頭をよくしてあげて←わかる人だけわかればいい
アート系。
イーロン・マスクが憧れて名前を付けたニコラ・テスラの伝記映画なんだけど、スマホを持ってたりグーグル検索していたりとアート系強めスタイル。
主演はイーサン・ホークだし題材的にももっと面白く出来たはずなのに、なんでエンタメよりにしなかったんや…。
天才で変人
移民としてアメリカに来たテスラは、エジソンのもとで働き始める。しかし直流方式の送電を考案したエジソンに対し、テスラは交流方式の良さを訴え、対立の末に会社を辞めた。テスラは実業家ウェスティングハウスの資金援助を受け、シカゴ万博で交流の素晴らしさを示しエジソンとの交流vs直流の電流争いに勝利する。その後も財閥モルガンの娘アンと親しくなりモルガンから資金援助を受け次の研究に打ち込むという、テスラの生涯を描いた話。
テスラってホントに天才だったんだな、って思った。
EVで有名になったテスラモータースの社名もこのニコラ•テスラに敬意を表して付けられたのだと知った。
ただ、アンから好意を持たれてたと思うけど、煮え切らないのか興味なかったのか、グズグズしてたように感じた。
好き嫌い分かれそうだけど、不思議と好き
なんだか不思議な空気感だったなぁ…。
テスラがそんな人だったの?
テスラ自信のキャラクターなのか、イーサンホークなのか、
作品自体の構成も含めて独特で、なんだか余韻がスゴいのですが…。
偉人ってこんなんだよね、きっと。
って、漠然と納得はさせられた。
あと、イーサン・ホーク、良い俳優になられて…。
長く一線にいるわけだ。
少し不思議(SF)な伝記映画
テスラのことで知っているのは、直流と交流でエジソンと争ったということ。そして80年代のハードロックバンドにその名がつけられているということ。バンドのテスラも電気っぽいロゴになっていたことを覚えている。ちゃんと聴いていたわけではなかったから詳しくはないけど。
さて、本作はそんなテスラの伝記映画。予告で使われていた、テスラとエジソンがソフトクリームをぶつけ合うシーンに惹かれて観ることを決めたのだが、そのシーンはあっさり「こんな事実はなかった」なんてナレーションで済ませてきた。なんじゃそりゃ!?
さらには、スクリーンに映し出したかのようなチープな背景のシーンが度々あったり、エジソンがスマホをいじってるシーンがあったり、テスラがスタンドマイクでTears For Fearsの曲を歌ったり…。とにかく妙ちくりんな映画だった。ふざけてるのか、真面目にやってるのかわからなくなる。
少し気になったからWikipediaを読んでみたら史実に基づいた細かいエピソードが散りばめられていたことがわかる。エジソンの聴覚や、潔癖症や、5万ドルのエピソードや、実験施設の様子とか。そういうところはキチンと作ってたんだな。真面目とおふざけのバランスって難しい。
しかも、話も全体的に退屈だった。とにかく盛り上がりがない。エジソンとの電流戦争に勝ったこともあっさりしていたくらいだから。結構刺激的な人生のはずなのに。あんなふざけた脚色するならもっとブッ飛んだ内容にしてもよかったのに!
ほぼ同じ題材の『エジソンズ・ゲーム』の方がテンポがあって面白かった...
ほぼ同じ題材の『エジソンズ・ゲーム』の方がテンポがあって面白かった。主人公が変わるだけでこんなに変わるかなというか、独特の演出のせいかな。好みの問題かもしれないけど。エンディングまで、エジソンがカイル・マクラクランだと気づかなかった。
宝の持ち腐れもったいないテスラ
歌にもあったな♪エジソンは偉い人そんなの常識~♪ テスラなんて今まで知りませんでしたよ。だからチケット買うとき「ステラ」って言いかけてしまいましたほんま。
エジソン並みの実力あるのにほぼ無名。やはり電球とか蓄音機とか日常的な発明しないと駄目か。
偉人をイジりまくる
かつてレンブラントが嫌いだからあえてレンブラント生涯を描いた監督がいたが、あんなシリアスで悲劇的じゃないから、そんな根性でないのは確かだと思う。
それにしてもだ、後世に残る重要な数々の発明をした偉人の不運な境遇を悲壮感たっぷりに描き、予告にもあるソフトクリームとかマイク握るシーンとか、このB級に片足突っ込んでる感じはイジってるとしか思えなかった。
そんなアンバランスが奇妙で面白かったのだけれど。
悪夢の1時間43分…(予告込)
元々低予算なのか、途中で資金が尽きたのか、板に描いた背景画や背景写真の前で役者が演技。
まぁ、そりゃ金かかりそうなシーンなら話は分かるが、背景が畑ぐらいなら簡単にロケハン出来るだろうに何故やらない!?
…と思ったら背景板に役者の影が重なっていて当然敢えてやったことだろうが、今そんな演出要る!?
そして最大の謎である、100年以上昔のシーンに役付きで出演している女優に、いきなり「テスラをネット検索すると…」などとパソコン前でカメラ目線ナレーションをさせる理由。
そういう意味では実験的作品なのだろうが、残念ながら面白くも何ともない。
極めつけはイーサン演じるテスラが突然イギリスのロックバンド「ティアーズ・フォー・フィアーズ」の「ルール・ザ・ワールド」(1985年)を歌い出す。
もちろん1943年に亡くなられているテスラが歌った訳がなく、もう次々現れる奇をてらったアメリカンジョークな実験には笑うしかない(笑えない)。
脚本も、それこそ少しネット検索すりゃ誰でも分かるような薄っぺらい内容で、しかもこの脚本、40年も前に書いて映画化を待っていたとか。
そりゃエンディングになったら半数くらいの人はとっとと帰るわな…
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