「ブラックコメディ」お隣さんはヒトラー? ジャーニーさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラックコメディ
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幸せそうな家族の風景から一転、シーンはコロンビアの片田舎。
人の良さそうな郵便&新聞配達人が配達に訪れた塀に囲まれた古びた家。
やたら気難しそうな老人が住む家の隣に越してきたのも同じように気難しい、癇癪持ちの老人。
主役はポーランド人の設定だが、そもそもイギリス人。
イギリス人が話すポーランド訛りの英語。
ホロコーストで家族を失ったシーンは一切出てこないが、腕の番号だけで深い傷跡(しかもまだ生々しい)を残していることが観て取れる。
お隣さんがヒトラーではないかと疑い、カメラを購入し隠し撮りしたり、本を買い込んでしらべたり。
熱意は底無し。
とはいえ、あの目の色だけで本人だと確信するのも秘密警察に確信させるのもちょっと無理がありそうな。
古びた家に見えたが、お隣さんの家中は結構綺麗でびっくり。
外観だけならどっちも同じなんだが。
生前の奥さんがやっていたように、毎朝食べる卵の殻を潰して黒いバラの根元に水と共に与えるシーンが印象的。
(果たして栄養的にありなのか?)
なんとか本人だと暴くためあれやこれや手を打つ主人公。
コミカルだが、やはり内容はブラック。
南米の片田舎で1人っきりでブラックローズを生涯愛情かけて育てていく姿は物悲しい。
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