「まずはヒットラー?の顔が怖かった。「どう捉えていいのか」と訝しみながら鑑賞。」お隣さんはヒトラー? Kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)
まずはヒットラー?の顔が怖かった。「どう捉えていいのか」と訝しみながら鑑賞。
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新しいタイプのリメンバー・ナチ映画。初めのほのぼのとしたユダヤ人家族集合写真シーンで、その後この家族に襲いかかる惨劇は十分に伝わる。舞台は一転戦後15年ほど経った南米コロンビア。最後の最後で「なるほど〜、そういうことか〜」と思わせる。影武者って、古い鄙びたポツンと2軒屋、獰猛?なシェパード(たち)とその行く末、媒体としてのチェス、外観は同じでありながら家屋の内装の格差、、、いろんな背景が丁寧に描かれていた。
黒い薔薇を通した物語、というモチーフもアクセントになっていた。そういえば昔よく道端の植木鉢にも卵の殻刺さってたの見かけたけど、最近はどうなんだろう。ちょっとした習慣に半世紀以上の月日を感じさせてくれた。
黒い薔薇は自然には存在しない。ヒットラー?が描いた肖像画の背景の薔薇も赤く描かれていた。例えようのない苦しみの中を生き抜いたユダヤ人のおじいちゃんに見える世界の時間は止まったままだったのかなあ。どこかで記憶も修正されて、、、とか考えてしまった。
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