「(名誉勲章は)仲間の存在を尊く思う者に与えられる」ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
(名誉勲章は)仲間の存在を尊く思う者に与えられる
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映画「ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実」
(トッド・ロビンソン監督)から。
冒頭「実話を脚色」とのキャプションが目に止まり、
「ベトナム戦争で多くの兵士の命を救った実在の米空軍兵
ウィリアム・H・ピッツェンバーガーの
知られざる真実を描いた社会派ドラマ」と知った。
戦地で彼に命を救われた陸軍兵が中心となって、
30年以上も請願されてきた名誉勲章授与をめぐって、
物語は展開される。
冒頭に「名誉勲章は勇気を称える最高の勲章だ。
将軍も自分の地位と引き換えに欲しがる。
なぜそうまでして欲しがるかわかるか?」「わかりません」
「そこから勉強始めろ」と言われるシーンがあり、
ラストに「地位より名誉勲章を選ぶ理由がわかったろ。
「地位では得られない至高の勲章だから。
仲間の存在を尊く思う者に与えられる」と結ぶシーン。
この間に語られるベトナム戦争帰還兵の葛藤なども含め、
「戦争」について、とても考えさせられる作品となった。
地位でもお金でも手に入らない「名誉勲章」を、
多くの仲間が「どうしても、あいつに授けたい」と動く、
本人は、ベトナム戦争の現地で命を落としたにも関わらず。
映画「ハクソー・リッジ」(メル・ギブソン監督)と同様、
守るのは、家族より戦場の仲間たち、
ここが、アメリカの戦争映画らしさだな。
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