「地味だがいい話」ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
地味だがいい話
聞き取り捜査によって、30年以上前に何があったかを明らかにしていく会話劇。
一種のミステリー仕立てで、画面としては地味ではあるが、いい話。
仲間の命のために、自らを捧げた男の生き様と、生き残った人々には戦争は終わらないことを描く快作でした。
最後の演説が、物語的に最大の盛り上がり。
若干の愛国心を刺激するプロパガンダ風味はありつつも、それまでに至る「帰還兵たちのPTSD」を逃げずにきちんと描き、アメリカの良いところも悪いところも表現していたことを評価したい。
ミリタリー系映画のファンとしては、欲を言えばもうちょい戦闘シーンが(くどいくらい)あって欲しかった。
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