「別方向から描いたベトナム戦争」ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実 Oyster Boyさんの映画レビュー(感想・評価)
別方向から描いたベトナム戦争
老人がいっぱい出てくるので、正直見分けが…な序盤。
戦争映画ではあるが戦いのシーンは少ない。それでもやはり、恐怖や混乱、凄惨さは十分伝わる。戦闘シーンやちょっとしか見せてないグロシーンも気分が悪くなった。多くが証言を集めるシーンだが何一つ同じものはない。傷ついて諦観する者、怒りを抱える者、沈黙する者、怯える者など様々。ただ共通するのは、根底にある生き残った罪悪感と救い(赦し)なのかなと思います。また、生存を脅かす元から(死ぬのは最悪だが)生き残ることは更に地獄なのね。それは戦争でも震災でも同じなんだと改めて思いました。
エンドロールのインタビューで、”彼の遺体を見つけた時…”から次の言葉が発せられるまでの沈黙がリアル。映画での演技・演出は素晴らしかったがリアルには勝てないななぁ。もう少しインタビューの続きを聴いてみたい。
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