「シルバー世代にちょうど良い映画」ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実 Golgo14さんの映画レビュー(感想・評価)
シルバー世代にちょうど良い映画
あまり期待していなかったが、久しぶりに涙腺が緩んだ。
ベトナム戦争を題材にした過去の作品と比較すると、「地獄の黙示録」(駄作)、「7月4日に生まれて」(凡作)よりはるかに上質、「ディア・ハンター」(佳作)とは判断の分かれるところ。
題材、脚本、ストーリー展開そして作り方も少し以前の時代の感覚を覚える。
随所に泣かせるセリフが散りばめられている。
特にビルの父親が食前に神に感謝を捧げる言葉、勲章授与式で出席者全員を讃える言葉などは胸に突き刺さる。
ウィリアム・ハート、エド・ハリス、サミュエル・L・ジャクソン、 脇役陣がオールスターでうれしい。
クリストファー・プラマーとピーター・フォンダの二人にとってはこれが遺作だそうです。
C・プラマーは90歳を超えてもこの演技! 「終着駅 トルストイ最後の旅」ではヘレン・ミレンの圧倒的な演技に押されっぱなしで影が薄かったけど今回は立派でした。
P・フォンダは父親ヘンリー・フォンダに比べるとあまり作品に恵まれなかったが、ヘンリーの遺作「黄昏」On Golden Pond(1981駄作)だけと比較すると良い作品で終わって良かった。
合掌
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