「命やキャリアを懸けられるか?」ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実 ノリック007さんの映画レビュー(感想・評価)
命やキャリアを懸けられるか?
映倫区分は、Gなので誰でも鑑賞することができます。
1966年4月11日にベトナム戦争で行われた極秘作戦「アビリーン作戦」に関する物語です。
「ラスト・フル・メジャー」は、アメリカ合衆国リンカーンがペンシルベニア州ゲティスバーグにある国立戦没者墓地の奉献式において行ったゲティスバーグ演説の一節で「最後の全力を尽くして」という意味です。
戦場で命を懸けるウィリアム・ハート・ピッツェンバーガー上等空兵とペンタゴンでキャリアを懸けるエリート官僚スコット・ハフマンとの物語です。
栄誉勲章の受賞対象者は、「戦闘においてその義務を超えた勇敢な行為をし、若しくは自己犠牲
を示したアメリカ軍人」で、アメリカ軍の勲章において最高位の勲章で、アメリカ合衆国の軍人
に大統領から直接授与されます。
栄誉勲章を受章した人には、映画「ブラックホーク・ダウン」で仲間を救うために許可を要請し、
ヘリ墜落地点へ降下したランディ・シュガートとゲーリー・ゴードンも含まれています。
空軍十字章の受賞対象者は、「戦闘において比類ない英雄的行為をしたアメリカ空軍の軍人」で
名誉勲章に次ぐ二番目に高位の勲章です。
空軍十字章を受章した人には、映画「ブラックホーク・ダウン」でヘリ墜落地点へ降下した
ティモシー・A・ウィルキンソンも含まれています。
過酷な戦場を生き延びた退役軍人が、ウィリアム・ハート・ピッツェンバーガー上等空兵の
空軍十字章に納得せずに、栄誉勲章を授ける物語です。
過酷な戦場を生き延びた退役軍人は、空軍ではなく、第1歩兵師団の第16歩兵連隊の第2大隊
C中隊に所属している陸軍の兵士たちです。
ウィリアム・ハート・ピッツェンバーガー上等空兵は、空軍ではなく、陸軍としても「戦闘においてその義務を超えた勇敢な行為をし、若しくは自己犠牲を示したアメリカ軍人」だったということです。
極秘作戦「アビリーン作戦」は、敵陣に進んで行き、敵をおびき寄せて、別部隊が敵を殲滅
するという作戦です。
敵陣に入り、敵をおびき寄せましたが、敵を殲滅する別動隊が到着せず、敵陣の中なので、
敵は、木の陰にも、地下にも、木の上にもいて、敵に囲まれ、前に進むこともできず、
後ろに後退することもできず、最終的な手段として、円形防御陣地で守り、至近距離砲撃を
要請し、多数の死傷者が出て、救難ヘリコプターを要請しました。
この救難ヘリコプターに乗っていたのが、ウィリアム・ハート・ピッツェンバーガー上等空兵
でした。
ウィリアム・ハート・ピッツェンバーガー上等空兵は、第1歩兵師団の第16歩兵連隊の第2大隊
C中隊に所属している陸軍の兵士を救助するために、敵に囲まれている円形防御陣地の中に
ヘリコプターから地上へ降下しました。
多くの死傷者を出した極秘作戦「アビリーン作戦」は、陸軍にとっては汚点となりました。
戦争映画なので、登場人物が多く、同じ軍服で、人物が若い頃と年老いた頃を別人が演技する
ので人間関係を把握しにくいです。
それぞれの人が個人の記憶を語るので、物語がバラバラで、時間が前後し、物語を把握し
にくいです。
パンフレットを事前に購入し、読んでおくと理解できるようになると思います。
以上。いや、もう一つあったかな?
来年は、中国の北京冬季オリンピックが開催されます。
8年前のロシアのソチ冬季オリンピックを思い出してしまいました。
ロシアが五輪休戦決議に違反し、クリミア半島に軍事介入しました。
来年、中国が五輪休戦決議に違反し、尖閣諸島や台湾に軍事介入
させないように外交・軍事の両面で対応してください。