「ご長寿ドラマ」科捜研の女 劇場版 よっちゃんイカさんの映画レビュー(感想・評価)
ご長寿ドラマ
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まず冒頭の人物紹介がとてつもない。
今まで登場したレギュラーメンバーを全て登場させるという少々、いやかなり無茶な要求に最高の形で応えた脚本家さんがまずすごい。
多少強引ではあるもののそれぞれの登場人物にきちんと専門的な活躍シーンを持たせているし、最後には主人公のマリコをちゃんと引き立たせるようなシーンも用意していて見事。
他の方のレビューにあったが落下シーンの演出の綺麗さは確かに目を見張る。
なんであそこに番傘があるのかとかそういう理屈をこの手の映画に求めるのは少しあれなんだろうが色とりどりの番傘や紅葉が殺人現場を綺麗に彩る画はかなり素晴らしい美的感覚だと思った。
が加賀野の悪さがいまいち際立たないように感じた。
佐々木蔵之介さんはいかにも極悪非道のマッドサイエンティストという感じで演じているのだが、それにしてはちゃんと毒性を消すための研究をしていたり、殺人にしても直接指示したわけではないなどいまいち悪の決め手にかけた。
これは脚本と佐々木蔵之介さんの演技、監督さんや制作陣の思惑(せっかくの劇場版だからスケールの大きな話にしたいなど)の齟齬が生じたように思えた。
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