「最初はシン・ゴジラだと思った。シン・ゴジラではリアルな社会にゴジラ...」白頭山(ペクトゥサン)大噴火 panpan00さんの映画レビュー(感想・評価)
最初はシン・ゴジラだと思った。シン・ゴジラではリアルな社会にゴジラ...
最初はシン・ゴジラだと思った。シン・ゴジラではリアルな社会にゴジラが現れた時の日本政府の対応を描いていたが、本作ではゴジラが白頭山に変わったと思った。ゴジラは進化するけど、白頭山は噴火が4段階あってと似ている。だからゴジラを噴火に置換えて話が進むものと思っていた。
北朝鮮に降りてからは、プライベート・ライアンみたいだった。(プライベート・ライアンを覚えてないけど笑)
主役はハ・ジョンウかイ・ビョンホンか、ツートップで活躍する。
ハ・ジョンウが演じるのは除隊間近の爆弾処理担当兵チョ・インチャンで、妊娠中の妻を持つ。爆弾処理は危険な作業なのに、爆発しないから不発なのだ、こんなに安全な仕事は無いと言って、全然緊張感がない。なのでちゃんとした軍人と言うより、兵役で徴兵されたのだと思う。なので、凄い戦士では無くて、ちょっと間抜けな感じの役だ。
イ・ビョンホンが演じるのは、北朝鮮人のスパイ、リ・ジュンピョンだ。妻の密告で北朝鮮に投獄されている。裏切るのは当たり前で誰と繋がってるのか分からない怪しい人物だ。娘がいるが会ったことはないようで、終盤に娘と会うと喜んで泣く。
この二人が白頭山噴火を防ぐために活躍する。白頭山は日本では馴染みないと思う。
リ・ジュンピョンは悪者に見えていたけど、最後の方で娘に出会うと涙を流し嬉しそうだった。そこで改心したのか、最後は単独で核爆弾を目的地に送り届け、核と共に散った。その前にお腹を撃たれていたので、そこでフラグが立ってたのかもしれない。
そう言えばピストルが映ったら使わないといけない、のセオリーはやっぱりそうだった。
チョ・インチャンはリ・ジュンピョンから娘を託されていた。その後どうなったかの件でチョ・インチャンの食卓に3人分の食事がテーブルに並んでた。
世界90カ国で激震てキャッチコピーが胡散臭い。何を根拠にしているのか?
全体的にCGの質は高いし、銃撃戦は迫力あるし、イ・ビョンホンら出演者の演技力は高く、間違いなく日本映画より韓国映画の方が上だと認識出来る映画だった。
日本映画も頑張って欲しいな。何が原因なのか分からないけど、IT技術者が不足してるのかな。
本作は中弛み感はあったし、ご都合主義が過ぎてはいたが、エンタメ映画としては楽しめると思う。
印象に残ったのは、リ・ジュンピョンのこの国はとっくに終わっている、だな。北朝鮮人にそう言わせるのは皮肉っぽくて良かった。