青葉家のテーブルのレビュー・感想・評価
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これといった盛り上がりのない淡々としたストーリーではあるが、悪くな...
これといった盛り上がりのない淡々としたストーリーではあるが、悪くない。
友人関係、親子関係、将来の目標などに悩む人間模様が見どころ。
空気感好き
好きな女優さん2人が出てたので気になってた映画だった。未来に悩む娘と、過去を懐かしむ母達。どことなくおしゃれな構成でよかった。ルームシェアの大人達が程よい距離感で、生きづらさを補ってくれて理想的な家族かも。
クリエイティブな自分でありたい人たち
若い時ってあるべき自分を探しちゃう。そこがよく描かれている。
そのキーワードが、クリエイティブな自分だったりする。
クリエイティブな自分でないと生きてる価値がないと思い込む。
美術予備校の夏期講習に通う若者たち。
著名な料理研究家とその友人。
バンド活動でコンテストに出ようとする若者たち。
みな青葉家のテーブルを囲む関係者。
そして、みなクリエイティブな自分でありたい人たち。
けれど、道は険し。
「しっくりこないんじゃないよ。理由つけて逃げてるだけでしょ」
この主人公の美術予備校仲間の女の子が言う言葉が重い。
あるべき自分を追い求めて迷走する姿が痛い。
孔子は、あるべき自分を追い求めてはいけない、と問う。
それも正しい。が、しかしの微妙な世界。
監督は『サマーフイルムにのって』の松本壮史。彼は、若い女性のなにげない本音を引き出すのがとても上手い。今後の作品に大いに期待したい。
新旧世代の青春、なんかいい感じです!
お母さんたち二人と居候カップル以外、ほとんど知らない役者さんたちばかりでした。居候の彼女の方、久保陽香さんも先日観た『見栄を張る』で初めて知ったばかりですし。
主人公らしい優子さんも中谷美紀さんの娘さんかと思ってましたし、
復活ライブのバンド名も最初『チョコプラ』かと思ってました。
いわば親子でサザンのファン!みたいな感じでしょうか?
でも不思議な青葉家に混じって息子のリクの優子に対する微妙な心の動き、初めて友達になったあかねと優子のやりとり、バンド仲間とお父さんの会話などとても面白く観られました。(そうか、片桐仁さんは知ってる役者さんでした!)
なんだか実際の青春真っ只中の人たちと、かつての青春が止まったままの母親たち、うまく調和が取れてそれぞれが成長できた爽やかなお話でした。
真っ只中のみんなにとってはまさしく『真夏の大冒険』ってところでしょうか?なかなか掘り出しもんの作品かもしれません。面白かったです。
青臭いけど、イイね!
「北欧 暮らしの道具店」が好きでサイトのネットドラマを観ていたので、物語にすんなり入れた。
ドラマの雰囲気そのものの映画で満足。
みんな悩んで大きくなるのよ(謎)
インテリア、雑貨などの設えが超好みなので+0.5ポイント
自分のテーブルコーディネートや盛り付けなど見直してみなくては。
コロナ禍でなければ東京へ観に行きたかったけど、DVDになるのを待ってたらアマプラに来たのでラッキーだった。
短編ドラマファンからすると…ムムム
Webの短編ドラマの時から大ファンです。
独特の静かで柔らかい雰囲気の日常、それでいて洒落ているストーリー。
短編ドラマの方では、特に主人公の春子さんを通した、母としてや職場の上司としての気持ちに自分を重ねていたところがあります。
ただ映画の方は、そんな短編ドラマファンからするとちょっと期待と外れていました。
あくまで主人公は青葉家にやってきた高校生の優子。春子さん主体のシーンもありますが、結局は優子に「私達もそんなことあったよ」と言うだけの存在になってしまっているような。
正直、10代の青春モノは求めていませんでした。
短編ドラマも制作のECサイトのユーザー層も10代というよりは、20代後半から30代の、青春を卒業して、どこか落ち着きの中の葛藤もある、というような人が多いと思います。
そういう人に対して今更青春モノはちょっと……。
まあ、短編ドラマへの愛が強すぎた故の感想かもしれません。
美大の予備校ってあるんだね
2021年映画館鑑賞94作品目
11月7日(日)チネラヴィータ
短編ドラマの方は未鑑賞
監督と脚本は『サマーフィルムにのって』松本壮史
クリエイティブな青春映画
映画を観る前にしっかりラーメンを食べたので腹は空かなかった
大好きな西田尚美が出演するので内容は全く確認せずに映画館で観ることにした
主演は青葉春子役の西田尚美かと思ったが実際は国枝優子役の栗林藍希のようだった
でも春子が優子の親と20年ぶりに再会するあたりからダブル主演のような感じになった
タイトルからホームドラマを想像したがそれはちょっと違う
でも『紀子の食卓』のようにグロくはない
青葉春子はバツイチ
中学生の息子リクは中学の友人とバンドを組んでいる
春子の友達と友達の彼氏と4人暮らしが青葉家
食卓を彩るのは主に春子だがたまに春子の友達が包丁を使わない料理を作る
友達の彼氏は毎朝タコスを作る
夏限定で居候してきたのは春子の旧友知世の娘優子
踊り場美術学院という美大の予備校に夏期講習で通い始める
粘土細工とか音楽とかスケボーとかいろいろ手を出すがしっくりこない
絵も予備校の中では一番下手
挫折するも春子の息子のバンドに参加して復活
春子と友達と優子が酒盛りを兼ねた座談会をプールサイドでやっていたら小太りの男2人が泳ぐシーン好き
赤毛の与田ちゃんがなんとなく比企理恵に似ていた
満福で働いている小太りの従業員は無駄に声が大きい
キャラクター的に好きだが芸人だった
蛙亭の男の方だった
知世が腰を痛め春子がサポートするハメに
取材の撮影で二人羽織のような形で料理を作るシーン好き
涙を拭いてもらおうと出したのがハンカチではなく弁当を包む布だったシーン好き
優子とリクは母親の影響でチョコレートスリープオーバー(チョコスリ)というバンドが好き
エンドロールは劇中のアマチュアバンドのオリジナルソング
【”夢を持ったら、簡単には諦めない。そして、若い時は無理に夢を絞らずに、自分が本当にやりたい事をじっくりと考えよう。”美味しそうな料理の数々も魅力的な、品のある優しい風合の作品。】
ー 夫と離婚した春子(西田尚美)と一人息子のリク。春子の友人めいこ(久保陽香)と彼氏のソラオ(忍成修吾)の不思議な4人家族は、毎日美味しそうな食事をテーブルに並べて食している。
そこに、春子の”20年前の友人”トモヨ(市川実和子)の娘、優子(栗林藍希)が、美術予備校に通うためにやって来た・・。ー
◆感想
・ゆったりとした時間が流れる映画である。登場人物は、夫々、大きな目標や小さな目標を持って、日々過ごしている。
・美術予備校で、友人たちは着実に夢に向かって進んでいる(様に見える)のに、自分は結果が出ない優子の焦り。彼女には、プロデュースが得意なメディアでも有名な母への屈託した思いも抱えている。
ー この辺りの描き方が、品性良く描かれている。春子やソラオの作る料理も美味しそうである。金目鯛蒸しにネギを散らし、熱い油をジュっと掛けたり、卵とトマトの中華炒めであったり・・。ー
・落ち込んでいる優子を励ますために、公営の誰も来ない夜間プールに出掛ける春子、めいこ。勿論、飲み物を持って。
・優子と、美大を目指す紫髪のぶっきらぼうのあかね(上原実矩)の間に芽生える友情の自然な描き方。
ー 鉛筆をカッターを使っての削り方が分からない優子にさり気無く教えたり・・。ー
・ファッション業界のインターンになった、美術学校の”ユーダイ、セオ”も悩みを持っていて・・。
ー 僕なんか、只の使いっ走り何だ・・。彼の本音を聞いた優子は、それまでの彼女の想いと逆の彼の姿をみて、優しく慰める・・。ー
◇春子は、”20年来の友人”トモヨに”人生の清算をしてくる”と言う言葉を残して、会いに行く。そこには、TVで映されるトモヨとは別の昔のトモヨが、キチンとした料理を出す、町中華を営んでいた。そして、トモヨがぎっくり腰になった事で、春子はイロイロと、トモヨを助けているうちに、且つての関係性を思い出し・・。
<若い時代は(人によって、違うと思う。)多くの夢を持っていると、キツイケレド、充実した日々を送れる気がする。(もちろん、一つの夢を追い求めるのも良いが、夢って、徐々に変わる気がする。)
夢が叶っても、叶わなくても、頑張っていた時代は、後年キビシイ社会で生きる上での財産になると思う。
友人も然り。若い時の大切な友は、一生の友になると思う。今作の春子とトモヨのように。
美味しそうな料理の数々も魅力的な、品のある、優しい風合の映画だと思います。>
<2021年8月14日 刈谷日劇にて鑑賞>
これ見よがし
セリフにもあった「これ見よがし」が見ている間ずっと頭から離れなかった。
10代の心の葛藤。むかしの10代の今の心の葛藤。どのシーンもどのセリフも、なんだかこそばゆいぞ。
受けとめる側の感性がずれているのもあるでしょう。でも脚本、監督もいろいろ並べたて、語らせ過ぎたのかな。しっくりこない。残念。
同じテーマでも、もっとさりげなく、軽やかに見せられるはず。
これも才能だよ
いろんなことに興味を持てるって才能だと思う。しかもその都度、自分はこれが向いているんじゃないかとか、これを仕事にしたいとか考えられるのも1つの才能だ。実際は飽きてしまったり、実力のある他人を見て挫折したりで継続することができないことが多いのだが。
この映画に登場するゆうこちゃんもそんな人。いろんなことに興味を持ち、こんなことをやってみたい!なんて周りの人にぶちまけるのが得意。1つのことに狙いを定めて、目標に突き進んでいる人からすると、バカにされている感覚になるのなんだろう。そんな人たちの舐めてんじゃねー!って気持ちもわかる。それくらいゆうこちゃんの言っていることは軽かった。
基本は、ゆうこちゃんが美大を目指す予備校の夏期講習に参加し、いろんな人と知り合う話なのだが、ゆうこちゃんのお母さんとその友達・はるこさんとの関係なんかも絡んでいくから、苦悩する青春の話だけでなく、女性同士の友情や、母子の関係も描かれてて結構面白い。
もがいたり、恋したり、わかりあえたり、若いときの思い出を楽しんだり。何か答えがあるような話ではないが、微笑ましいというか、共感できるというか…、妙な鑑賞体験だった。いろんなことに興味を持って手を出す人って、なんだかいろんな人が寄ってきたり、その人が周りとうまくコミュニケーションとれたりするから不思議。やっぱりこれも一種の才能なんだ。
元々の短編ドラマの方も観てみたい。青葉家に住んでいる人の話はまだまだ膨らみそうな余地がありそうだし、続編も期待してはダメだろうか。
こちらを企画されてるECサイトのユーザーなので、この映画の宣伝を見...
こちらを企画されてるECサイトのユーザーなので、この映画の宣伝を見かけて気になっていたため、最終日に駆け込んでみました。
見た率直な感想としては、日常生活を描いているとはいえ、ファンタジーものだなと思いました。
全体的に薄っぺらい印象です。
「こういうのオシャレでしょ?」が随所に散りばめられている割に、なんだか雰囲気がないなと思いました。
プールで語る、セブンルールのパクリ番組、お寺でセッション、NHKの子供番組風、恋愛?の三角関係などなど「いかにも」だらけで1900円も払ったのに悲しくなりました。
いわゆる業界人のパーティーのシーンはこの手の映画なら特に要らなかったと思います。
この映画を見て得たのは
見かけではなく中身が大事だという教訓です。
お腹は空くけど、心が満たされる映画
現代版かもめ食堂⁈
青葉家のテーブルというタイトル通り、美味しそうな料理のオンパレード。
映画には欠かせない脇役の消えもの、音楽、インテリアの全て "北欧、暮らしの道具店“が制作した暮らしがスクリーンいっぱいに溢れている。
映画を観た人が、十人十色、それぞれの立場で何かを感じるのではないだろうか?
これから何をすべきか迷っている人、あの時の選択を引きずっている人、全ての人に観てもらいたい。
主役の2人に引けをとらない若手達の演技、これからが楽しみ。
こういう映画好きだけど
日常を描いた映画も好きです。
でもこの映画は芸術の世界の優劣を描いていて、私には少しキツかった。
夢がどうしようもない力の差で落ちていく。・・・少しキツイです。
でもこれが現実。こうしてがんばっている若い人もいるんだろうと思って観ていました。
印象的だったのは 上原実矩(うえはら みく)と栗林藍希(くりはらあいの)。
上原実矩はどこかで観たなあと思って家に帰りnetでみたら「ガールズステップ」のあの子。
あの映画は自分的には楽しくDVDも買いました。 石井杏奈も出てました。
栗林藍希は初めて観ました。
清らかな印象だけど、なんか色気を感じてしまいました。
"じん"ってなんやねん!
可もなく不可もなくみたいな…。
音楽やイラストや雑貨や食べ物や、バンド組んだり、
オサレカルチャーをドヤドヤと取り入れて、
内容と言えば、女の友情だったり、子どもの成長だったり、
親子関係だったり、恋だったり、これまた、ひっちゃかめっちゃかで…。
寺の奇妙な音の先も想定内で笑えないし…。
いる?あれ。
親子関係、友だちみたいでイケてるでしょ?みたいなやつかなー???
お金持ってるプロデューサーが趣味で映画創って、
自分の好きなものたちを全部詰めてみました!どーです? オサレでしょ?
って言われている気分でした。
元々の信奉者には、大ウケなのかな?
そもそも対象どこ?
自分のまわりで、いきなり「ZINEってさー」とか会話されたら、
「なにイキっとんねん!」って突っ込むわ。
まぁ、調べたけどな(苦笑)
あと、サントラのドヤ感も引きました。
”茜色に焼かれる”を観たばかりで、
映画への思いの熱量にやられたばかりだから、
余計にペラペラに感じちゃったのかも。
タイミングが悪かったかな。
現実味なし…
この類の作品は、雰囲気に誤魔化されて何となく評価されがちだが…大抵、見終わった後には何も残っていない。
残念ながら今作も例に漏れず、特に前半の酷さは群を抜いている。外面だけで中身が薄い登場人物たちに、取り敢えずお洒落でしょという物や景色だけが続く…
将来が定まらず、あれもこれもとアート系に手を出しては根気のない女子高生にはギリギリ共感出来るとしても、〝焼き飯の上に卵焼き乗っけただけのものが世のブームを引き起こすカリスマ女料理人〟〝お洒落なデザイン事務所でインターンとして働くイケメン高校生〟〝「このシナリオには、◯◯に対する強烈なアンチテーゼが含まれているの分かるかい?」なんて、クソ寒い台詞を吐く脚本家〟どいつもこいつも、どこかの小説か何かから飛び出てきたような設定で全く現実味がない。
昨年公開の「滑走路」で好演した寄川歌太くんも、今作では何だかイマイチな上に、要所要所で登場するど素人級の棒読み芝居を見せられる始末で前売券まで買って鑑賞した私は何を血迷っていたのだろうか…
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