プリズナーズ・オブ・ゴーストランドのレビュー・感想・評価
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はじめて園子温の作品を見た!
私、映画何見るか決めてない時はよくアマプラの「配信終了間際の作品」から選ぶんですよ。
そしたら坂口拓が出演してる作品があって、どうやらハリウッド映画のようだし、しかも主演はニコラス・ケイジだし、こんな作品があるとは…と思いながら見始めたんですよ。
そしたら想像してたのと違う感じがする。
はい〜?何これ…。無名作家の超低予算作品?B級?C級?なんかすごく邦画っぽくない???
てな具合になりまして、慌ててネットで検索したら監督は園子温!
これが園子温か〜。
知名度も実績も予算もなく、お巡りさんに追われながらゲリラ撮影したり、手段を選ばぬ方法で客集めをしたり、とにかく雑草根性とバイタリティで成り上がった人らしいからなぁ…日本国内よりむしろ海外での評価が高い人らしいからなぁ…トガりまくった作風で、べらぼうに衝撃的な表現を躊躇なくやってのけるらしいからなぁ…などと思いながら鑑賞。
確かに何となくアーティーな感じ…前衛的な舞台演劇っぽい表現…反核・反原発っぽいメッセージが込められて…いるのか???
時代劇+西部劇+無国籍な近未来のポストアポカリプスなの?かな?
こういうギャグが海外では評価されるの?
知ってる人も結構出てる!全然知らないけど美人が何人も何人も出てくる!
せっかく美人なのに魅力を殺しているのはそういう作風なの?誰が得するの???
よく知らないアイドルが主演の超低予算日本映画みたいな感じをあえて狙ってるの???タランティーノがマニアックな映画をオマージュしたみたいに?
園子温って日本語がわからない外国人が絶賛してるの?それにしてはこの作品、基本的にハリウッドの英語作品だよね。日本人俳優のこの英語でも大丈夫なの?ていうか英語話者の演技も私にはガッカリな感じに見えるんですけど…外国の人はどう思ってるの?
演技がどうとか言うのは一旦置いといて、この作品ってテーマとかあるの?レイプリベンジ?アクションを見せる映画?世界観を楽しむ映画???いずれにせよ超未熟な出来に見えるんですけど…。
まあ当初のお目当てだった「ニコラス・ケイジと坂口拓の共演するハリウッド映画」は一応見れたし、ヒロイン(?)は『キングスマン』の義足の殺し屋の人だったし、とりあえず良しとするか。
でも私には園子温、何がしたいのかようわからん。
警告※男性は視聴注意、身体損壊・観ていて激痛を想起させる描写あり
確かにセクハラじみた行動をとっていたと思う、主人公が。あれだけお父さんに注意受けたのに。
バトル・ロワイアルの首輪のような爆弾がスーツの形で出てくる感じです。
爆弾の起爆の条件は、『娘にセクハラしたら○丸を吹き飛ばす、女性に暴力を働いたら腕を吹き飛ばす、スーツを脱ごうとしたら首を吹き飛ばす』という、我が耳を疑いたくなるような恐ろしいもの。
両腕、首元、そして睾○の真上に爆弾が付いているスーツを着させられ、娘奪還の任務を課せられた主人公。
…普通、吹き飛ばすにしても腕だと思うじゃないですか…まさか○丸を真っ先に吹き飛ばすなんて…。
タイトルの通り、男性は視聴を控えた方がいい映画だと思います…その点において、これはちょっと、いやかなりエグい…。
しかし、個人的には好き。もちろん上記は除くこと前提で。
真面目な話も、雑然とした人々や暮らし方、配色も。外国に言いたい事があってそれをぶちまけてる感じが好き。
好き嫌いはわかれそうですね。
家出した支配者の娘を連れ戻す為、街を出たお尋ね者の冒険を描く物語。
B級映画の帝王となったニコラス・ケイジ主演で園子監督が描く不条理な世界。
東洋と西洋を混ぜ合わせた世界観、煌びやかで廃退的な遊郭の情景。
ギャグはシュールで笑えず、ストーリーも良く分からず、でも、何となく見入ってしまった・・・そんな映画でした。
酷評しているレビューが多くあり、それは当然のように感じられる作品でしたが、個人的にはそれ程悪くない作品だったと思います。
何より、普段鑑賞しているニコラス・ケイジのB級映画と比較すると、少しはマシかな・・・と。そんな映画です。
私的評価は、やや低めです。
摩訶不思議な世界観。
このなんともいえない不思議な世界観を受け入れることが
できるかできないかで、評価がわかれるような気がします。
私は、だめですね。園子温監督の作品は嫌いじゃないんですが、
これはついていけませんね。笑えないし、楽しくないし、
何が見どころなのか? ニコラスケイジさんがもったいないな。
残念な作品です。
説明不要
何この映画?
無国籍映画
エキストラ出演しました
自作自演という生きもの
レペゼンが世界を獲ると野望をかかげてたちあげたCandy Foxxですが、そのプロモーションビデオには日本の風物があざとく流用されています。
筒井康隆の「色眼鏡の狂詩曲」(1968年に書かれた短篇小説)では、(アメリカから見た)日本には、サムライ、ゲイシャ、全学連、しか居なくて、それらが、阿鼻叫喚しながら、ハラキリやら、スモウをとっています。
Candy Foxxが、日本人であるじぶんたちをアピールするのにさむらいや寿司やヤクザやわさびや「ごしごし」を使うのは、良いか悪いかは知りませんが、すくなくとも短絡的な発想です。浅はかです。
色眼鏡の狂詩曲はアメリカの17歳の少年が日本を描いた小説を翻訳した──という設定です。日本人がじぶんのステイタスを、何も知らないアメリカの少年のように伝えるのは滑稽です。現代(2022)ならばなおさらです。そっちょくに言ってあほだと思います。
サムライは日本人の気持ちを反映していません。わたしにはサムライの精神がありません。あなたにはありますか?侘び・寂びやゲイシャやハラキリはどうですか?わたしは宗教も政治信念もない、たんなる消費者です。のんきな消費生活を過ごしている一般庶民が、じぶんのなかにサムライとかカミカゼとかの大和魂があるとのたまうのはイタい勘違いです。ないですよそんなもの。
同様にクリエイターがサムライ・ニンジャ・ゲイシャ・キモノなどなどを、日本人であるじぶんを表現するために持ち出すのは、とてつもなく青い表現手段──だと思います。
だってアメリカ人が星条旗振りながらカウボーイのいでたちで出てくるようなもんですよ。イギリス人がモフモフの近衛帽でロンドン橋落ちると歌いながら出てくるようなもんですよ。エジプト人がツタンカーメンのお面をかぶって横歩き(walk like an egyptian)するようなもんですよ。
よくもそんなことができるもんだ。サムライは、われわれの生活、あるいはわたしたちの血と、なんの関係がありますか?
がんらい、この人の映画を面白いと思ったことはありません。ところが、日本の業界はゴリゴリに園子温を推してきました。日本を代表する映画監督である──と宣ってきました。まるで園子温に弱みでもにぎられている──みたいに持ち上げてきました。ふしぎに感じませんでしたか?わたしは不思議でした。
言うまでもなく、この映画の和風味は、外国人にたいする媚びです。和風味に白虎社のような群舞を加えています。いままで、同監督が描いてきたように、大声で狂騒的な動きをする者が「狂気」である──とする退屈な「狂気」的人物たちが、ボロ布を被って、ニコラスケイジの周りで扇情的な動きをします。わめけば伝わる──と信じているかのように、とにかく全員がわめきます。
おそらく、人物や事象が、なにかをシンボライズしていますが、それをわかっているのは監督だけです。東北大震災やヒロシマの気配がありますが、その承認欲求に満ちた、なまじっかなメッセージ性には腹が立ちます。この映画が震災や原爆にたいする思いを含む──としてそれとニコラスケイジの金玉がふっとぶのをどうやって動機付けるのか?という話です。迎合的なスタンスをとる観衆にたいしてもかんぜんに支離滅裂な映画だったはずです。坂口拓の腫れ物みたいな大物扱いも(いつもながら、やたら)変でした。
大道具も小道具もハリボテ感がはんぱないです。止め続ける時計を中心とするゴーストランドは高校生のアンデパンダンのような手作り感があります。銃や刀や装置はプラスチックのおもちゃのようです。
おそらくこの映画は、手作りの風合いをエクスキューズ(自己弁護材料につかう)するに違いありません。日本のクリエイターがだいすきな根性論評です。それはこんな感じの弁明になるでしょう。
「大道具小道具スタッフとキャストが一丸となって、つくりあげたその終末世界に、おもわず目頭が熱くなった。この映画を批判するオマエらには、徹夜でがんばるかれらに何とか温かい味噌汁をふるまおうとする裏方の苦労とか、ぜったいに解らんだろうなあ。」
頑張ったことが日本では評価点に加味されますが残念ながら本作は海外進出しています。裏方の味噌汁作戦も、海外では通用しません。なぜ日本を代表する映画監督初のハリウッド進出作品が、まったく喧伝されなかったのでしょう?
もちろん理由は映画がコケているから。
もともと園子温のマーケティングの基礎戦略は「海外で大絶賛!」との謳いにありました。じつは「バイヤーが気に入ってくれた」ていどの徒事を「海外で大絶賛!」と語彙を変換して喧伝するのが園子温の戦略=武器だったわけ。
外国人を起用し、ほんとに海外進出したばあい、日本贔屓のバイヤーが見るわけじゃないから、とうぜん「海外で大絶賛!」が使えません。
その果敢な挑戦は賞賛に値します。わたしも人様がいっしょうけんめいつくった映画をけなしながら、よく思います──じゃあオマエはなにができるんだ。と。だけど園子温は日本を代表する映画監督ですと公言されていたのですよ。まがりなりにも。てことは風呂場で屍体解体して肉団子つくる描写を最大の持ち味とした映画監督を、日本を代表する映画監督だと信じちゃった純情な庶民がいたはず。なわけ。
ところが全世界が待ち望んできたこれ、IMDB4.2。
映画における絶対の真価はできるだけ多くの評価点の集約です。がんらい持ってないのに太鼓持ちのマスコミと海外で大絶賛!戦術に支えられてきた人の到達点だと思います。その到達点とは「強い心臓」です。なにしろこの映画、サンダンスに出品されています。
2021のサンダンス。史上初の4冠、史上最高額の落札「coda」の年でした。
園子温だけじゃない。天才だの鬼才だのと宣伝している方々。そんなの日本映画界だけだぞ。恥ずかしくないですか。一般社会で天才ではない人間が天才だと喧伝したらどうなると思います?ないのに、あるって宣ったらどうなります?
映画が下手なのは、かまいません。くどくどと何十年も具陳しているのはそこじゃない。言っているのは、下手なら気取るなよ。ってこと。ずっと俺様でいけるわけないよね。
そもそも日本映画が地に落ちているのに、天才と鬼才が揃っている日本映画界って、いったいどういう次元/空間なの?
なにが日本を代表する映画監督だよ。ふ・ざ・け・ん・な。──という話。てなわけで、けなしましたし0点ですがしっかり有料で見たのでこの映画の勝ちです。おつかれさまでした俺。
まず日本の監督が作ってるってだけでマイナスからの視聴
むむ?オレおかしいのかな…??
「リアル鬼ごっこ」で沈没し「TOKYOTRIBE」で脱力したので、監督だけだったらスルー出来たのだが、ニコラス・ケイジってアナタ。そんなもん飛び付くに決まってるでしょうに(笑)。
そもそものハードルがバリアフリー並みに低い(もしくは無い)ので、しょんぼりポイントよりも、坂口パイセンやアホなビジュアルに引っ張られてアレよアレよとエンドロール。存外に楽しんでしまいました。
そして、何はともあれニコラス・ケイジ様ね。昔はあんなにキラキラ輝いてたのにねぇ。今や出落ち感満載のネタ俳優扱い(それも嫌いじゃないが)。そんな事を考えてみるに、今回は至極真っ当なヒーローものだったのではないかな?なんて思ったりして。あくまでも最近のニコラス年表の中では、ですが(苦笑)。
面白いか面白くないかではなく、好きか嫌いかに分かれる作品でした。
お金を取って見せるものではない
ヤスゥジロウ!!
「脳天パラダイス」を見てまだあまり時間がたっていなかったせいもあるが、
規模は違うが同類感が否めない。
外国人の歓びそうな絵のオンパレードでやり過ぎ感が半端ない。
演劇風の演出も、いやいやそれはステージでやれば?とヤジを入れたくなる。
ニコラス・ケイジ、ソフィア・ブテラ、とくに坂口拓はとてもいい演技をしてたが、
極めつけ…
桜吹雪の舞う中、ヤスゥジロウが死んだ時、手の甲に引っ付いた、三角形の花ビラ?が見えた。
(その瞬間、大昔、古畑任三郎で、犯人役がSMAP全員出てたSPで、紙吹雪を三角に切ると綺麗にヒラヒラするくだりがあったのを思い出す。)
①正常な形、または本物の花ビラにするのを忘れてたが、まあいいっかみたいな?(そもそも手の甲に引っ付くのは想定外だった?)
②これは演出で、すべて演劇の世界ですよぅみたいな?
③またはSW-EP5の小惑星の中にジャガイモを混ぜるとかの感じ?
④完全にスルーで、一切誰も気づかなかった系?
関係者から御回答があると嬉しいです。
残念です
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