劇場公開日 2021年3月19日

「中々のB級、悪くない」ホワッツ・イン・ザ・シェッド うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0中々のB級、悪くない

2021年9月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

そして個人的にこの手合の設定と作りが好き。
冒頭の吸血鬼登場は早すぎる…と思ったし、何しろ見た目もそんなに…。

肝心のシェッド(納屋)がほんとに掘っ建て小屋レベル。
周りの土が妙に明るい色で、つい最近建ったみたい(笑)
悪夢で目が覚めるシーンが結構あるので、「こんだけの回数いるん?」とか思う。

スタートは性急でお隣のベインさんとやらを襲った怪物はなんなん?から始まる
元々はどこかで襲われてバンパイアになった一般人が彷徨い出て、ベインさんを襲い日光浴で死亡。ベインさんは新たに感染?を起こしてバンパイア化し、同じく日光浴で死にかけてシェッド(スタンん家の納屋)に逃げ込んだらこーなったと言う展開。

厄介モンの爺さんは保護観察中のスタンの面倒を見てるようだが、爺さんもDQNのようである。スタンのバックボーンに親が銃で自殺とかあるから、スタンはPTSDとかなんだろうけど、素直にトラブル報告出来ない立場なのが歯がゆい。
友人のドマーとかもう少し話し合えたら良かったのに、マーブルたちの嫌がらせに堪えかねたドマーは人間性を捨ててしまうのは残念。

嫌がらせグループのマーブルは千切れた保安官の腕に気付かない程度に周りが見えない奴で、ドマーに銃で脅されたら素直に謝まる程度は小悪党らしい(笑)

意外にマーブルの悪友たちはスタンん家に怒鳴り込む程度の仲間意識を持っており、アフロの連れ(アホ)と黄色ドクロシャツの連れ(危険察知能力あり)がラストの物語を良い意味で彩ってくれる。
普通ラストに挑むメンバーそれなりの関係性を持ってるべきだが、物語上予想外の面子に(笑)
そして今まで納屋から出てこなかった怪物さん、ようやく納屋から出てくる(笑)
何で夜になってから抜け出さなかったんだろう。あんなボロ納屋一発やろ?
夜に出て、色々やっててもおかしくないんやけどなぁ。
もし続編があれば、もう町がバンパイアだらけで昼間は静かな町になってるのかもね?
終わりは割にあっさり…ちょっと観るのにはちょうど良い位。

しかし物語の後始末は全く考えられておらず、こりゃ「全国指名手配」の結末しかないよね。
行方不明(ベイン、スタン祖父、女保安官、マーブル、ドマー、マーブル連れ二人)が都合7人。
女保安官は先生に行き先を告げているため、絶対調べられるし、行方不明のマーブルの車に乗って逃げているのでこれも✕。死体は灰になったとしても、襲われた際の出血は納屋に残っているだろうから、納屋は焼き払うべきだがそれもしてない様子。

途中主人公が太陽光でダメージを負うのが理解出来ており昼間から穴開けしたりしているが、そんな暇があるなら、あの掘っ建て小屋をぶっ壊すなりすれば良いと思う…。まぁ、やったら物語にならんよね(笑)

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)