「実際のテロ事件」パニック・イン・ミュージアム モスクワ劇場占拠テロ事件 アンディぴっとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5実際のテロ事件

2022年9月17日
iPhoneアプリから投稿

 2002年に実際に起きたテロ事件をもとにした映画。人質となった観客の中の教師とテロリストとのやりとり、お互いの信仰、価値観など語り合う場面。教師は諭すように語りかけ、テロリストは自分達の行動の正当性を訴える。いつまでも平行線。観ている私はチンプンカンプン。ロシアとチェチェンの歴史をもっと勉強し、宗教の知識も得た上で鑑賞した方が良かったなぁ、と少し後悔。対立関係にあるもう1人の教師の存在も面白い。
 彼女(奥さん?)を助けに屋上から侵入した男性、そんな無茶な、と思ったらやたらと機敏に動き、テロリストとも戦ってしまう。なんだ?と思ったらラスト辺りで警官と解る。最初からわかっていてもいいのに!
 撃たれた先生は助かったのかな?
 実際の事件では警官突入の際に使用したガスで、人質も100人以上の犠牲者が出たらしい。やはりロシアが撮ったロシアの映画、テロ事件の解決で多くの犠牲者が出た事実は描けなかったようだ。描いていたら面白い映画になっていただろう。

アンディぴっと