「つまらない場面もあるけど、悪くない」THE SALTON SEA ソルトン・シー はむちんさんの映画レビュー(感想・評価)
つまらない場面もあるけど、悪くない
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重苦しい主人公が炎の中トランペットを吹いている。そしてナレーションが衝撃的な出だしだった。
「覚せい剤は第二次大戦前、日本で最初に製造された。さすが日本人、すぐその価値を見抜いた。労働者・兵士・パイロット...だから原爆を2発落としたんだろうな。筋金入りの覚せい剤中毒は1発じゃ降伏しない」--- 特攻隊や中年女性、風邪薬にケネディの映像を交えながら私は「映画とどう関係あるんだ?」と思ったりしたが、何とも重~く引き込まれてしまった。。。
本編が始まってからは、ドラッグ仲間とのよくあるゴタゴタ・グダグダ話になり一気に興冷めモードになったけど、気持ちを切り替えて鑑賞。
社会の闇・アンダーグラウンドな雰囲気で、サックス音などを響かせながら叙事詩的な演出は深夜劇場にピッタリ。
だけど段々つまらなくなるんだよなぁ~。
・隣に住む中年女性
・JFK暗殺をハト?で再現する悪趣味
・「グリーンマイル」でお馴染みダグ・ハッチソンの「らしい役」
・カーテン
・・・とまぁ気を引いた点も結構ありましたが、それ以上にグダグダ交渉話しが多めでつまらない。
60分過ぎに妻が殺された場面を中年女性に話すシーンがある。ここまではそこそこ良かったんです。しかし、その後は良く言えばムードあるサスペンス、悪く言えば陰険な感じ。個人的にはラストに近付くつれ気分が本当に暗くなってしまった。元からそういう映画と言えばそれまでですが、前半の重苦しさは雰囲気あって凄く良かったので、うーん・・・惜しい!
ヴァル・キルマーの風貌がパンク系だったので、洋楽ロックが好きな人は全体的に気に入るムードかと思います。
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