「高僧と妖怪変化との時空を超えた因縁の対決…のはず」美しき誘惑 現代の「画皮」 帝国のぼかさちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
高僧と妖怪変化との時空を超えた因縁の対決…のはず
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かつて藤原薬子や楊貴妃に取り憑き、国を傾けた妖怪変化が現代のエリート銀行員おねいちゃんに取り憑き、イケメン政治家を狙う、というおはなし。…なんだけど、ストーリーの核となるべき部分ともいえるせっかくの因縁については、もっと時間を割けばもっとマシになっていたはず。
イケメン政治家が慕う「未来の科学」教祖、かなりの霊能力を持っているのはいいとしても、いかにも日本の新宗教の教祖という感じなので「未来の科学」という教団の名前はヘンだし、イケメン政治家と教祖との関係についても、もっと掘り下げて描くことはできたのでは。
イケメン政治家のお笹馴染み役は大川隆法さんのオキニの清水富美加ちゃん。霊感はあるし、「未来の科学」教祖曰く、エリート銀行員よりもいい子だと諭しているのに、ほとんど出番なし。
で、結局、おねいちゃんに取り憑いた妖怪変化と主人公はぶつかるんだけど、主人公と高僧は同じ人間が演じている以上、それなりの縁があるはずなのにそういうシーンはなく、興ざめ。
あと、本題とは関係ないんだけど、この映画は有名なとある神社でロケをしている。同時に、その神社を伏魔殿であるかのように描いていた。信教の自由はあるだろうが、ロケ地として使わせて頂いているのにかなり失礼に見えた。せめてCGで済ませろ。
本当は星1にしたいんだけど、大川隆法自伝映画が壊滅的なレベルでつまらなかったのと、今までのHS映画の中では、いくらかは娯楽性を模索した形跡はあるので、星2。
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