「いきなり大音量で脅すだけで殺人鬼はリアルさゼロ」キャラクター mizuhowakaさんの映画レビュー(感想・評価)
いきなり大音量で脅すだけで殺人鬼はリアルさゼロ
菅田くんは「花束みたいな恋をした」と続いて漫画家役。
フジテレビ制作という事であまり期待しないで見ました。
いつも通り事前情報はほぼ入れないで鑑賞。
良い点
テンポがよくおしゃれバンドのMVのようなサクサク感や
見やすさ!
菅田くん、小栗旬さん、セカイノオワリボーカルさんなど画面で見てキャッチーで女子やカップルのデートシーンに最適
悪い点
まず大きく感じたのが作り手からのメッセージ性ゼロ。
なぜ犯人がサイコパスになったのかがわからない。
犯人が4人家族を狙った理由が最後までわからない。
劇中では4人家族が幸せの象徴だから狙ったらしい。
ならそこにいくまでの心理描写がない、犯人が出来上がるま
での少年期の描写もない。
おじさんの殺人鬼にもなぜか真っ白な汚れひとつないシャツを着せるのもよくわからない。
なんの意味があったのか?どうして深瀬に協力したのか過程がわからない。
小栗に関しても元暴走族という別にいらない設定があり、それが作中で使用されるような部分は特になかったw
なのでそれぞれの人物に深みを出せない。
深瀬が4人家族を殺害もかなり無理がある。父親にも敵わないだろうし、冷静に考えると1対4である。
例えば深瀬が山奥で鍛えていた描写もないので人物に厚みがない。
なぜ強いのか?デスノートの月みたいに計画的な犯行を行うなど頭が特別よいでももないし。
所々で急に大きな音を響かせて、観客をびっくりさせるのはホラー映画としては成功かな。
サスペンスやミステリーとしては3流。
あと肝心な主人公の菅田くんが悪魔深瀬と刑事小栗の間で良い漫画を描きたいけど殺人が次々起こってしまい、善と悪の間で揺れるというのが心理的に葛藤シーンなのに、すぐ警察にバラすのも「え、もう?これからどーゆーふうにすすめるんや」といった感じでした。
多分1ヶ月位で忘れちゃうような内容。
深瀬のわざとらしい演技もコントちっくでした。