「初めて映画館でジャッキー見たので満点」プロジェクトV TK_Filmさんの映画レビュー(感想・評価)
初めて映画館でジャッキー見たので満点
邦題に騙されて初めて映画館でジャッキーを見に行ってきた。金のかかった映画だったので大画面大音量で大迫力で見れた点はよかった。拳闘シーンはみんな動きがかっこよかったし、アクションシーン全体でドキドキハラハラすることはできた。全体としては、突っ込みどころ満載で、アクションシーンの繋ぎとしてあらすじを説明するシーンが特に面白いところが無い。オープニングのタイトル直前のリムジンの急旋回には笑ってしまった(そこに至るまでのカーアクションにはドキドキハラハラしたので楽しめたが)。そもそも何故リムジンで救出にかけつけたのか(私立警備会社としてリッチなお客様を助けにきたから???)。アフリカで環境保護活動をするヒロインが、巨木に一畳も無さそうなツリーハウスを保有しており、電動らしきちゃちなリフトでツリーハウスに入るというのも何の茶番かと思う(ジュラシックパークの巨木の上で寝るシーンのオマージュ?)。007よろしく水陸両用車が大活躍していた。ヒロインはCGのライオンとベタベタと戯れ、アクション担当の女キャラはやっぱり水着を着せられて性の対象として消費されていた。敵の要塞に攻め入ったときは、マシンガン付の車を用意してたなら最初から使えよ!と言いたくなってしまった…金でできた車でのカーアクションに至っては、金がどれだけ硬いと思ってるんだろう、と思うばかり(エンジンの熱でも熔けるのでは。金箔、金メッキでも無いだろうし)。9/11から20年経とうとしているのに敵は中東、イスラミックアフリカ、アラビア語話者というイスラム嫌悪の典型。それでいいのか監督さん…中国ナショナリズムを強く感じさせる要素はあり、中国を嫌いな人達にとっては面白くないだろうなと思う(ジャッキーの政治性については面倒なので考えないことにする)。後半は戦争映画かと思う銃撃戦。ガンアクションが見たかったらアメリカ映画見ますので、拳闘をもっと盛り込んでほしい。小型カメラ搭載の鳩ロボット、蜂ロボットは最早SF。そんなハイテクなら拳闘要らないじゃん。救出作戦も全部ロボットでやればいいのに…と、楽しく鑑賞しました。