「この映画、一種の拷問のようなものだと思った!」ビバリウム sarugakuさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画、一種の拷問のようなものだと思った!
主人公は若いカップルで、将来の家族計画のために、軽~い気持ちで不動産屋行くとこから始まるけど、そこからとんでもないことが待っているわけ。
案内された家を、冷やかし半分で内見していると、いつの間にか不動産屋さん消えちゃうし、同じ家しか並んでいないその町を出ようと思っていても、なぜか抜け出せなくなるの。しかも、その町にはだれも住んでいないことがわかるの。
まったく同じ家がズラーッと並んでる風景が、とにかくシュールでヤバいって感じ。しかもどの家も緑色で、結構かわいいデザインだからよけい怖い!(たまに私鉄沿線で、そんな風景あるよね。同じような感じの家並んでて、超ビビるから!)
それから、段ボールで赤ん坊が送られてきて、その子を育てることになるけど、すぐにデカくなるし、超キモい奇声をあげたりして、どう考えても人間じゃないんだよね。マジありえないって感じ。お母さんは必死に母性愛発揮するし、お父さんは現実逃避して、意味わかんない穴掘りに没頭するし、すべての展開が異次元の地獄なの。
食事は、デリバリーで毎日届けられるけど、見た目はおいしそうだけど、まったく味がしないんだ。家を燃やしても、次の日には普通に戻っているし、マジで拷問だよね。空見上げても嘘っぽい雲が並んでいるだけで、死んでもゴミみたいに処分されるだけとか、ほんとヤバかった。
これって罠?宇宙人による地球侵略?それとも子育てが大変だという不条理系メタファー?どっちにしても、この映画、悪意満載の97分間の拷問だわ~。
まあ、ビバリウムとは、本来「生物の住む自然環境を再現した空間」を意味しているらしいけど、それの人間版だからね。ホント驚きだわ。