「この退屈がよく写るかはあなた次第、世にも奇妙な住宅内覧」ビバリウム たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
この退屈がよく写るかはあなた次第、世にも奇妙な住宅内覧
前評判に倣うような感想にはなるけど、「世にも奇妙な物語」に『住宅内覧』と出てきても納得できちゃう作品。ある意味ワンシチュエーションではあるけど、思ったよりギミックが少なかったかな。
マイホームを探しに来たふたりが連れてこられたのは、一帯全て同じ造りのYonder。早々に切り上げて出ようとしても、出ることが出来ない。するとそこに子供が送られてきて…。
確かに気持ち悪くて仕方ない作品だが、あまり台詞も少なくて退屈。何か起きそうな雰囲気を持っているんだが、することもないので、単調になってしまう。そんな時に子供の謎に迫っていくのだが、謎が開けるような解放感はなし。謎が謎を呼んで、景色が変わることはない。それがこの作品のスリラーであり、醍醐味ではあるんだが。それにしても、間延び感は否めない。
キャストも小回りが効くような少なさで、状況整理云々要らないから楽ではあるが、「ビバリウム」の意味が分かってないと作品の本質は見えてこないのが残念。調べたら納得したけど。というか、制作委員会の方が多くて、最初始まるか心配になってしまった。笑
エンディングにタモリと黒いドアがあれば完璧。笑 映画館で観るまでもなかったかなとは思うけど、走り回る子供が、囲われたスピーカーを一周するサラウンドを楽しめるので、これはこれで良かったかも。
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