世界で一番しあわせな食堂のレビュー・感想・評価
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中国と西欧──今難しいときだが、希望を感じる
監督はアキ・カウリスマキのお兄さん、ミカ・カウリスマキでした。
アキと勘違いして見てしまったが、ミカも映画作法はすごくうまいと思う。おとぎ話のようなストーリーと言う人もいそうな映画だけれど、私はリアリティを感じた。
フィンランドの美しい自然の映像と美味しそうな中華料理の力かもしれない。あと、役者がいい。
永瀬正敏にちょっと似ている上海シェフ・チェン役のチュー・パック・ホングは、なかなか渋い。歌が非常にうまくて、泣かせる。公式サイトの情報によると、バンドもやっている役者ということなので、なっとく。
フィンランド田舎食堂の女丈夫、シルカ役のアンナ=マイヤ・トゥオッコも、最初は脇役かと思ってしまったが、徐々にヒロインとしての存在感を増してきて内面の美しさがどんどん現われてくる。ちょっと見が綺麗なだけの女優にはなかなか表現できない人間味を感じた。
中国が今、ヨーロッパでどのように受け取られているかを考えると、映画の登場人物は異文化に対して優等生すぎるかもしれない。しかし、途中で出てくる学校の子どもたちが多民族なので、フィンランドの今後はこうあるべきだという監督の理想なんだろう。それはそれで支持したい。先住民サーミも白人ではないし、フィンランド人は日本人ほど視野は狭くないのかも。
(「ある海辺の詩人」(アンドレア・セグレ監督)をちょっと思い出してしまった。あれは悲恋もので、この映画はハッピーエンドだが)
チェンは30年くらい前の中国を想起させる好青年、一方、小学生の息子は最初のうちは今の中国のイメージそのままでちょっと憎たらしい。でも、実は哀しみを抱えていて、雄大な自然のなかでシルカの腕に抱かれて素直になっていく。
これを見ていると、今こそ自然を見つめ直せば希望はあると考えさせてくれる映画です。
優しい映画であるが
中国料理は美味いし、大好きだが、
これが一番という姿勢は頷けない。
フィンランド料理にも美味い料理があるはすだ。
自国の良さを押し付けるのではなく、互いに共有していく事が大事なのではないか?
幸福度ランキングNo.1ムービー☝️
フィンランドに中華料理
はい!大好物です!
恩人を訪ねて上海からやって来た料理人チェンとその息子…親子と地元住民との文化や国籍を超えた交流が描かれる
多少「出来過ぎか…?」的な流れはあれど
美しき湖…広大な丘にトナカイが住む森の深い空気感が伝わる程に目と心が奪われた
英語とフィンランド語に中国語…
当初、心を閉ざしていた息子は3カ国堪能になるんだろうなぁ😊
スターが主演してるでもなく決して派手な印象はありませんが
最初から最後までチェンの作る料理の様に輝くハートフルな作品!美味しくいただきました😊
フィンランドに行きたい!
フィンランド人と中国人という文化も価値観も違う二人の物語。アットホームなほのぼのとしたストーリーで安心して観られました。雄大なフィンランドの風景がとにかく素敵。
あぁ、フィンランドに行ってみたい!
全然しあわせになれん…
世界幸福度ランキング1位って、ブータンじゃなくて、いつのまにかフィンランドになってたのね(^_^;)
そんな、世界一幸福な国フィンランドを堪能しようと観に行ったら、かなり中国色が強くてガッカリ…
ストーリーも、なんでそうなるのか理解出来ない事が多くて、観てても全然幸福にならん(´Д`)
監督も、こんな遠くのフィンランドにまで中国人観光客が押し寄せるのを皮肉って作ったのかも知れないけどね~
確かに中華料理は美味しいんだけど(^_^;)
中華料理が食べたくなる
予想通りの展開。なんなら、トントン拍子に進みすぎるぐらいに、ケンカしても仲直り。と思ったら怒ったり。ニョニョがいなくなってもすぐ見つかっちゃう。最後のオチもね、まぁそうなるでしょう。辛口でいうとひねりもなく、浅い演出なのですが、景色がすごーく綺麗。フィンランドに行ってみたくなります。そして料理は美味しそうです。
ひとつ気になったのは季節感。シルカは結構薄着なんです。
こんなもんでしょうか?
心と体がポカポカしてくる薬膳ムービー
ある目的を果たすために遥々フィンランドの片田舎にたどり着いた中国人父子。
ふたりに横たわる悲しみを、自然の大地が包み込む。
そして、偶然にも振る舞われることになった彼の料理は、いつしか人々から「命の恩人」の料理と呼ばれるようになる。
過去に苛まれる父子は、束の間の異国の人々との暮らしの中で癒され、地元の人々も又、二人から希望を受けとる。
初めは距離のあった人同士が、徐々にお互いを知りロマンスが生まれ、未来へと進んでゆく。
日々を丁寧に暮らして行きたいと思え、心と体がポカポカしてくる、老若男女におすすめできるハートフルな作品。
北海道の大沼公園に似たフィンランドの雄大な景色が美しい。
美味しい料理は人を幸せにする。大事なことだ。
まず先に言いたいのは、くだらない邦題をつけるのは止めてほしいってこと。このタイトルじゃなんだかほのぼのしちゃってて、趣旨と方向が違ってくる。原題"Mestari Cheng"、マスター・チェン。そのマスターを、マイスターでもシェフでも師匠でもなんでもいい。むしろ医者のほうが近い。医食同源という言葉があるが、それにぴったりだ。まるで墨者のような佇まいのチェンは、善なる中国人そのもの。控えめでありながら、漢方薬の効き目のごとき存在感。さぞや北欧の人々にエキゾチックに映ったことだろう。
そして大事なのは、この映画の主題は父子の再生の物語ということ。その二人に、シリカというスパイスが最後の味付けの決め手を施す。お互いの存在を消すことなく、お互いの良さを生かしながら。フィンランドの片田舎という器は、そんな新しい家族をみごとに引き立たせてくれた。中国と北欧の見事なマリアージュだね。
余計な感想
物語はだいたい予想通りに進んでゆくのだけど、この作品の要はむしろチェンの料理やフィンランドの風景といったディテールにある。そしてフィンランド(というかサンタの故郷ラップランド)の地元の個性的な人々との交流に。
これは「医食同源」を謳う中国料理だからこそ成り立つ物語だし、世界中どこへでも団体旅行する中国人たちの姿には一時の日本人を重ねて見てしまう。
もう日本は以前のように豊かではないのだ、ということを痛感してしまう。映画のせいじゃないけど…
あと、フィンランド語と思われる原題は正確には分からないけど、どうやら「ミステリアス・チェン」みたいなタイトルらしくて、笑った…
わざわざフィンランドの田舎まで観光に行ったんならローカルフードの不...
わざわざフィンランドの田舎まで観光に行ったんならローカルフードの不味いマッシュポテトとソーセージを食べるでしょ!!自国の料理食べたら意味ないやん!!!と盛大に突っ込みたかったけどそうすると話が終わってしまうのでグッと堪えて見てましたw
全体的に中国色が強めな印象だけど、フィンランドの景色・空気感や、美味しそうな料理の数々に惚れ惚れする。本当に何もなさそうなど田舎って感じで、2人が湖畔で What do you hear? - Nothing的なやり取りから上海の大都会の話をしてたときに、あぁその通り、わかる〜、と私の自然への憧れの気持ちににドンピシャで触れていきました。いかだでパーティーなんて最高よね。何もないシンプルな贅沢。
中盤から間延びした感じでちょっと退屈したけど、その分いろいろと考えながら見てました。
これが現実なら異質な文化がこんなに簡単に受け入れられないだろう(不審者扱いで除け者にされそう、中国料理なんか箸もつけない)とか、薬膳的な発想(体を冷やさないみたいなこと)は日本でも当たり前で、西洋と東洋の考え方や文化的背景の違いとか、そんなことをモヤモヤと考えました。
チェン氏はきちんとした好印象な人物でかっこいいなぁと思ってたけど(しかも体も締まってるし!)、いかだでセーターと帽子の姿が猛烈にダサくて、詰襟にエプロンのコック姿やからカッコよかったんやな、これはユニフォーム効果とかスキー場効果とかいうやつですね、と実感しました。
シルカはちゃんと彼の内面に惹かれたようでよかったです笑 もうちょっと2人の気持ちの変化がわかりやすかったらよかったな。そういえば最初はお互い片言の英語やったのにいつの間にかまぁまぁしゃべれる感じになってたし。
ちなみにこの映画で私が一番好きなのは病気が改善したおっちゃん。名前忘れた。いい人っていうのもあるけど、チェン氏の料理を口にするたびに楽しそうに美味しそうにウッヘッヘと笑うのが最高だった!
北欧とアジアのコラボ
やさしーな、みーんな優しい。
フィンランドの風景や空気の色や、言語や、人間味が
興味深く、ちょっとした愉快さが心地よく楽しめました。
アジア人に対する対応も、なるほどね。って感じで、嫌味なく受け取れたし、
食を通して、だんだん心が通じあってく様は、
こちらもホッとしながら、チェン同様、異国の地に打ち解けていく気分でした。
中国宮廷料理もトナカイも食べたい!
フィンランドの魅力の再 紹介に「なんか幸せ」と見終わった後味も満たしてくれるストーリー
北欧に住みたい日本人はよく聞く。フィンランドと言えば「ムーミン」「サンタク
ロース」「オーロラ」「サウナ」「白夜」などなど。国連の幸福度ランキングで3年
連続1位のこの国を舞台にした北欧好きにはたまらない映画。しかし料理はけして優
れているとは言い難い粗雑なフィンランド料理。そんなラップランドのローカル食堂
にフィンランドに憧れる上海の一流シェフが訪れて街の人々に5感の『味覚』をも喜
ばせる穏やかなお国柄を邪魔しないほのぼのした恋愛物語。フィンランドの魅力の再
紹介に「なんか幸せ」と見終わった後味も満たしてくれるストーリー。
食にまつわるエトセトラ
幸せとは、食とは、文化とは、生活習慣とは、そして美しい風景とは・・・
サラリと盛り沢山な内容の物語だったと思う。
森と湖の国フィンランドの風景が素晴らしく自然とは偉大だ~
文化の違いは食からであり、相互理解もまた食からであり~
しかし幸せは同じだ。
主人公の中国人シェフの作る料理がどれも美味しそうで、今個人的に気にしている薬膳も出てきて、医食同源とはこういうことだよな~なんて感心しながら観た。
大きな盛り上がりは感じなかったけど、心温まる物語だったし、好もしかった。
映画を観た後、桜木町で棗と白きくらげを探したけど、売ってなかったのは残念。
中華街に行きたくなったよ。
上海料理が食いたくなります
飯テロ映画かも。
観ている最中から中華料理、それも薬膳メインの上海料理が食いたくて食いたくて。
特に、牛の代わりにトナカイ(トニャカイ)の肉を使った料理は食べてみたかったですね。
昼飯をたらふく腹に入れていなければ、打ち負かされるところでした。
脚本の妙、役者の技量と持っている雰囲気の素晴らしさ、フィンランドの大自然の光景などが重なって、実にほっこり気分の良くなる作品でした。
物語り的に目新しいことはなく、予想通りに収束していくのだけれども、そこがまたよいのです。
ゆったりとした時間を過ごせました。
トナカイはどんな味?
安直な邦題はさておいて、休日の午後に鑑賞するにはピッタリの作品。予定調和を乱す事なく観客の希望するところに着地してくれます。
上海で料理人をしていたチェンが探している人の名前が「フォントロン」。チェンが騙されてフィンランドにやってきた感じもするし、誰なのか結構気になった。かなり引っ張ったからね。
チェンがフィンランド産の素材を使って作り出す料理は、匂いがこちらに伝わってきそうなくらい美味しそうな仕上がり。トゥナカイのスープ、魚味の魚料理などなど、見ている自分の空腹感はマックス。
毒が入っている作品が自分の好みなんだけど、たまにはこういうほのぼのもいいかな。
いいなあ この物語
映画『世界で一番しあわせな食堂』を見た。
昔 レニングラードから寝台列車で一晩、過ごしてフィンランド国境に近いキジ島に行った事がある。
見渡す限り 森林が続き先住民のサーミと移住して来たロシア人が住む北限の地
あの奇っ怪な教会が無ければ決して訪れようとしなかった最果ての地
その西側にあるフィンランドのラップランドの田舎町に中国人の親子がバスから降り立つ
そこから始まる物語 小賢しい想像力など通用しない
監督はミカ・カウリスマキ 弟のアキ・カウリスマキよりもシニカルさは出さず、観客を茶室に招いたように想像力に茶を振舞う
ラップランドの薄暮の風景の美しさに見惚れ 次第に主人公たちと同じ時間にいて応援している、、
いいなあ、、 『かもめ食堂』とは違う視点でフィンランドの生き方を私たちに問うている
お奨めです。
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