ネズラ1964のレビュー・感想・評価
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幻の怪獣映画
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新たな怪獣映画と思ったらネズミ怪獣映画のドキュメンタリー調のメイキング映画でした。
劇中の映画会社は太映、もちろん大映の模倣、社長も永田をもじった永野。大映特撮映画と言えばガメラだがその直前に没になった企画がネズラだったという、実話に基づいた再現ドラマでした。
社長は大映ラッパと呼ばれたワンマン経営者で負けず嫌い、ゴジラの東宝特撮に負けるなとばかり怪獣映画製作を指示、どうやら当時、大ヒットしたヒチコックの鳥に影響を受け、身近な動物のスリラーということでネズミに至ったらしい。もっともCGなんてなかった時代、特撮怪獣と言えばコマ撮りで一世を風靡したキングコングが一番、ゴジラは日本的発想の着ぐるみ怪獣、また、撮り方次第で誤魔化せる蜘蛛や蜂、蟻などの昆虫をモチーフにしたミュータントものも大受けでしたから流れとしては分かります。
ただ、今になってはなんともチープ、映画を観る限りネズミちゃんたちが可愛すぎてちっとも怖くありませんでしたから没になってよかったんじゃないでしょうかね・・。
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