「記憶は薄いものの過去に漫画を読んでいたので内容は事前に想像出来た。...」ホムンクルス panpan00さんの映画レビュー(感想・評価)
記憶は薄いものの過去に漫画を読んでいたので内容は事前に想像出来た。...
記憶は薄いものの過去に漫画を読んでいたので内容は事前に想像出来た。
綾野剛演じる主人公名越がトレパネーション(頭蓋骨に穴を開ける)手術を受けたところ、化け物のような人達が見えるようになってしまったって話だ。
清水崇の映画はこれまで観た事がなかったが、ホラー映画で有名なので、どんな映画になるんだろうかと非常に期待していた。
シナリオはあまり良くなかったと思っているが、映像や演出は非常に良かったと思う。
研修医・伊藤学を演じる成田凌も綾野剛も格好良かった。
ドリルで頭蓋骨に穴を開けるシーンは、映画のリングみたいだ。
期待していた通りホラーみたいな気持ち悪い作りだった。
ストーリーは以下
名越は一流ホテルと公園の間の道路に車を停めて路上生活をしている。(何故こんな生活してるのか忘れたけど)
路上生活と言っても元々一流サラリーマンだから金が無い訳でもなく、汚い格好をしながらも、高級ホテルでランチを食べたりしている。
名越が車にいると研修医の伊藤がトレパネーションを受けないかと声をかける。伊藤の見た目はチャラい感じでとても医者に見えない。
名越はトレパネーションを受けた後、右目を隠すと人が化け物みたいに見えるようになる。
例えば、頭が電球になってる人や、腰がグルグル回転する女性が見えるようになった。
名越は目の前の状況が理解出来ず立ちすくんでいると後ろからやってきたヤクザにぶつかってしまう。
落とし前として親分が指を落とそうとすると、名越は右目を閉じて親分に話しかけた。不思議と親分は手が震え逃げていった。
名越から化け物が見えるようになったと聞いた伊藤は、それはホムンクルスだと答えた。
ホムンクルスとは、説明するのが難しいが、人の心の闇、コンプレックスなどが化け物みたいになって現れることだ。全ての人がホムンクルスとなって現れるのではなくて、心の闇を抱えた人だけが化け物に姿を変える。
伊藤は名越を連れて女子高生がいる所に連れていく。(なんて言うのか、風俗っぽい所)
そこで砂の女子高生を見つけた。
伊藤は女子高生に声をかけるが、女子高生はどこかへ行ってしまった。
名越が車で寝ているとヤクザに拉致される。先日、名越の小指を落とそうとした親分がいる。親分は先日俺に何をした?と名越に聞く。
名越はまた右目を閉じて親分を見た。親分はロボットのような姿をしているが、左目の所は子供の目をしていた。
名越の声掛けにだんだんとロボットの中から子供の親分が出てくる。親分は子供の頃に友人のロボットを奪おうとしたところ、持っていた鎌で友人の指を切断してしまった過去があった。親分は友人への罪悪感からヤクザの道に進んでしまったようだ。親分は指を落とすとヤクザから足を洗った。
名越は砂の女子高生と出会う。砂になっている理由はよく分からないが、名越がレイプすると普通の女の子に戻った。
名越は自分の体の一部がロボットや砂になっていることに気づく。伊藤にその事を話すと、海外でも同じような事象があったことを明かす。その女性は自殺したそうだ。
名越はのっぺらぼうな女性と出会う。名越の昔の恋人、奈々子だ。奈々子は記憶を失っているため、名越のことが誰だかわからない。
名越と奈々子は結ばれた。一夜明け、名越が奈々子の額を見るとトレパネーションの術痕を見つける。奈々子が記憶を失ったのは、トレパネーションが原因であった。名越は伊藤の自宅にいって、過去の書類などを探る。
名越と入れ替わるように奈々子の居る部屋に伊藤がやってきた。伊藤は、奈々子ではなく、別の名前で呼ぶ(名前は忘れた)
名越はトレパネーションの能力を失っていたので、自分でドリルを使って再び頭蓋骨に穴を開ける。
名越は再び奈々子の元に帰ってくると、目の前の女性が奈々子ではないことに気付く。
女性も失っていた記憶を戻す。
真相は、名越には交際していた女性奈々子がいたが、ある日道へ飛び出した奈々子は車に轢かれて死んでしまった。
一方、車に乗っていたのが目の前の女性だ。
名越の前に伊藤が現れる。自分も見て欲しいと。
伊藤のホムンクルスは水で出来ていて、中に小さな金魚がいる。伊藤には、子供の頃に父親に関心を持ってもらいたくて、父の大切なペットである金魚を処分した過去を持っていた。その過去がホムンクルスで現れていた。
伊藤は狂った。トレパネーションを自分に行い、右目の瞼も縫って閉じてしまった。
名越と女性は二人で車に乗ってどこかへ行ってしまった。