「いつだって怖いのは人間の方」返校 言葉が消えた日 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
いつだって怖いのは人間の方
元のゲームを知らないので再現性の具合は分かりませんが、台湾の政治と近代史を題材にしつつ、ホラーとエンタメ性のバランスがよい。
どこまでが現実でどこからが幻想、回想なのかが曖昧になる作り方の妙。
『サイレントヒル』+『華氏451』みたいな。
1960年代を含めた蒋介石政権の悪行(白色テロ時代)の思想取り締まりは知っていたので、さもあらんという内容。
謎のモンスターやゾンビに襲われるより、憲兵に捕まって頭に袋つけられて拷問や射殺の方が怖いという。
そして、その時代に自由を求めた青年たちを見事に演じた、キャストにも目を奪われました。
特に、ファン・レイシンを演じたワン・ジンが魅力的。
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