「ゲームの攻略になりそう?」返校 言葉が消えた日 せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲームの攻略になりそう?
クリックして本文を読む
1962年、独裁政権下の台湾で政府から禁止された本を隠れて読んでいる読書会メンバーの男子学生ウェイが深夜の学校に迷い込み、そこにいた先輩のファンと共に学校脱出しようとする話。
.
ホラー部分と現実シーンが混ざりあって話が進行していくのだけど、夜の校舎シーンは、主人公達が現実で経験した恐怖やトラウマがホラー描写となって表れてるのが面白かった。
.
例えば、警官に見えるモンスターの顔が鏡になっているのは密告してしまった自分の罪への恐怖で、モンスターの足に鎖がついてるのは自分が密告したことで死んだ先生が恨んでいるではという恐怖なのかな。
.
厳しい言論統制下で恐ろしいのは警官だけではなく、その下で疑心暗鬼になり壊れていく人間関係でもあるのが悲しい。
.
こういう歴史的なテーマを扱いながら元々はホラーゲームで日本でも結構話題になってたし、映画も台湾本国でちゃんと興行的に成功していると思うと、日本のコンテンツがいかにポップになりすぎてるか分かる。
.
日本のゲームやアニメのポップさが、世界の誰にでも受け入れやすいものだから世界中にファンがいるのだとは思うけど、日本は政治的な触れたくないものに触れてなさすぎる気がする。
コメントする