「とても贅沢な、この夏のオススメ映画のひとつです」返校 言葉が消えた日 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
とても贅沢な、この夏のオススメ映画のひとつです
前半のホラーテイスト(白状しますが、富士急ハイランドのお化け屋敷と同じくらいビビりました)。
展開するにつれ、どんどん魅惑的に引き込まれていくファンを演じる女の子の表情、印象的なオデコと眉毛。
他にも語りたくなる要素が盛りだくさんで、とても贅沢な映画です。
但し、相性の悪い方には、それほどでもないかもしれません。海の幸の生臭さが苦手な人にとっては、どれほど贅沢な海鮮丼であっても、さして魅力的に感じないのと同じように。
圧政下で、自由のために命懸けの抵抗を続ける者たちとそのリーダー。
無垢で真っ直ぐな恋情を抱く少女。
想定外の動機が招くことになる悲劇。
どれもこれも絵に描いたようによくあるパターンなのに、絵に描いたように綺麗で淡くて(ノートに書かれたピアノの鍵盤❗️、少し勇気を出して座り位置をずらして近づくシーンのいたいけさ)、時にはいかにもホラーなドロドロした描写。
緊急事態宣言下、なかなか遊びに行けません。
お化け屋敷でダークファンタジーとホラーとミステリーと青春と恋愛と体制との闘いを味わうことができるのですから、うん、やっぱり贅沢な映画だと言い切っちゃいます。
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